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協力して考えるにはどうすればいい?【思考力再考】
どうも、あおきです。医学部でコミュニケーション教育と心理学教育を行っている研究者兼心理カウンセラーです。今回は「コラボレーティブシンキング」について、チームワークを強化するための方法としてお話ししていきたいと思います。
コラボレーティブシンキングとは?
コラボレーティブシンキングというと、なんだか堅苦しく聞こえるかもしれませんが、要は「協力して考える」ことです。チームで働くとき、個々の力を活かし合うことで成果を最大化するのが理想です。たとえば、グループプロジェクトや仕事の共同作業など、一人ではできないことを皆で力を合わせて実現しようとするとき、コラボレーティブシンキングはとても有効です。
これはただの「話し合い」とは少し違います。単に意見を交換するだけでなく、互いに補い合いながら、より大きな目標を達成するための「チーム全体の思考法」といえます。
効果的なコラボレーションを促進するためには?
まず大事なのは「オープンなコミュニケーション」です。これなくしてコラボレーションは成り立ちません。たとえば、何かアイデアを出すときに、「自分の意見が間違っているかも」と考えてしまっては、自由に意見が出せなくなってしまいます。互いにオープンに話し合い、誰の意見も尊重される場が確保されていることが重要です。こうした場作りができていると、チーム全体の意見や視点が広がり、より豊かなアイデアが生まれやすくなります。
次に、「役割分担」です。個々のメンバーが自分の強みを活かして役割を担うことで、チームは効率的に動くことができます。あるメンバーが資料作成が得意で、他のメンバーがコミュニケーションに優れているなら、そのスキルを最大限に活かす役割を割り当てると良いでしょう。役割が明確になると、チーム全体がスムーズに協力して目標に向かって進んでいけます。
「互いに聞き合う姿勢」を持つ
協力しながら考えるには、チームメンバー全員が「聞き上手」になることも欠かせません。意見を述べるのはもちろん大事ですが、相手の意見を真剣に聞き、自分の考えとどう合うか、どう補えるかを考えることが、コラボレーティブシンキングの基礎になります。
たとえば、あるプロジェクトでメンバーの一人が「この方法で進めたらどうか」と意見を出したとします。そんなとき、ただ「いいね」や「だめだよ」と言うだけでなく、「その方法のメリットってなんだろう?」「他にこういうアプローチもあるけど、どう思う?」と質問することで、考えを深め合うことができるようになります。
相乗効果を目指す思考法
コラボレーティブシンキングの最終目標は、チーム全員の力を掛け合わせて相乗効果を生み出すことです。各自が自分の力を最大限に発揮し、他のメンバーとも協力し合うことで、チーム全体のパフォーマンスが単にメンバーの力を足し合わせた以上のものになるのが理想です。
この相乗効果は、コラボレーティブシンキングがしっかりと機能しているときに生まれます。一人での作業では得られなかったような新しいアイデアや、複雑な問題の解決策が見つかることもあります。
ぜひコラボレーティブシンキングを活用して、チームの力を最大限発揮できるようにしてみてくださいね。
それでは最後までお付き合いいただきありがとうございました。