8月20日『クロシオカレント1』発売! その3
青騎士創刊号から連載が始まり、ついに単行本が発売されます青春群像劇コメディー『クロシオカレント1』(作・こかむも)の発売前記事、第3弾です。
ついに本が完成しました。
カバーは横1列に並ぶ水葱朱砂(なぎ・あかさ)がレイアウトされています。
このレイアウトはボッティチェリの『春』をイメージして組んでもらいました。パノフスキーの『ルネサンスの春』を引くまでもなく、新プラトン主義の寓意が込められていると解釈できる絵画であり、「中世」と「ルネサンス」のふたつの時代の混じり合いが現れた作品です。そうした背景ゆえか、独自のレイアウトをしています。並び立つヴィーナスや3美神、メルクリウス、プリマヴェーラがゆるやかな関係性を匂わせる緊張感をもって配置されています。この神秘性と象徴性を持ったレイアウトを、『クロシオカレント1』のカバーでも作りだしたかったのです。朱砂たちが関係なく存在しているようで、影響し合っている感じ。並びあう人物の間で絶妙なテンションが生まれていますね。
地に敷いている色は瓶覗色(かめのぞき)という日本の伝統的な色です。一説によると、水瓶に映りこんだ青空の色を表現した色だそうです。現実の高知とは異なる、ここでない不思議な世界を舞台にした『クロシオカレント』にふさわしい色。
帯は金ぴかです。朱砂以外の登場キャラクターを紹介。金ぴかの質感は紙ならでは。
別丁はイルかつドープな仕上がり。とてもかっこいい&かわいい。デザイナーさんがのりのりでやってくれました。
本体表紙はカバー没案! 実は萌え萌えなカバーになっていたかもしれないのです。
アンケートハガキもかわいいです。単行本を購入したら、ぜひとも編集部までお送りいただきたいです。
かっこよさとかわいさのこもった『クロシオカレント1』(作・こかむも)。本としての存在感がたっぷりです。書店でみかけたらお手にとってみてもらえるとうれしいです。
次回の記事は『クロシオカレント』名作選記事か、特典情報のまとめ記事をやろうと思います。