漫画感想:『蜜の巫女と花の従者』/ のくらじれ
『蜜の巫女と花の従者』1巻、2巻 / のくらじれ
人間を捕食する真鬼と呼ばれる人ならざるものがはびこる現代日本。
その真鬼に対抗する力を持つ「蜜の巫女」みやと、真鬼を刀で斬り倒す力を持つ「花の従者」。
従者たちは人間を超越した力を持つ人ならざる者で、たとえ血を流しても、体の一部を失っても真鬼と戦い続ける。
……という設定の和風ファンタジー。
従者も真鬼も斬られれば血がブッシャーッと流れるし身体のパーツが吹っ飛んだりするので最初は怯みましたが(血が苦手)、読めば読むほど深みにハマっていく物語です。
従者たちがスーツ姿に刀で真鬼と戦うのが好みのツボ。
従者たちは蜜の巫女から与えられる蜜漬けと巫女の気が主な動力のようです。
食事や飲酒もするけれども別に飲み食いしなくても大丈夫みたい。
そしてこの作品世界では従者を多く従えているほど優れた巫女のようです。
その一方で闇でうごめく不穏な人物の気配……。
ワタクシの推し従者はすず、らげん、かがり。
中でも2巻で初登場するかがりは、従者なのに口が悪くずけずけした物言いに他者と関わりたがらない、これまでの従者にいなかったタイプで一気に好きになりました。
みやにも他の従者にも遠慮なし。
基本的にシリアスですが時々はさまれる、みやと従者たちの日常パートにホッとします。
みやと、彼女を守ろうとする従者すずの関係にきゅんとしました。
人間から従者になったすずが、みやから真鬼の大将を倒すのを任させるまでどれだけの努力と信頼を積み重ねてきたのだろうか。
「あの子がずっと笑っていられるために」とみやの従者になったすずとみやの絆にきゅんとします…!
■
3月12日:画像追加