ゆびさきひとつで世界を変えれたら
8ページでここまで心動かされた作品はこれまでないです。
少年はある日「あくま」から「世界を征服する力」を与えられる。
少年が「えい」と指先を向けると、ケンカしていたパパとママも、とっくみあいのケンカしていた大人たちも、戦争していた兵士たちもみんな仲直り。
だけどこの世界は争いごとばかりでキリがない。
みんなの頭を良くしても今度は解釈の仕方で揉めだす始末。
しびれをきらした少年は、そこで「えい」と指先を人々に向ける。
この先は描かれていませんが、きっと人々にとって明るい未来ではないのでしょう。
かわいい絵柄で子供目線で人間の愚かさを描いていて、最後に喪黒福造の如く突き落とす。
なんとなくギルガメッシュの”DEAD WORLD"という曲の歌詞を思い出しました。
〈本当の平和それは 世界が終わる時〉 ─── DEAD WORLD/ギルガメッシュhttps://www.joysound.com/web/search/song/205022
車戸亮太先生『ゆび』是非に。