社会人漫才王2021準決勝レポート
社会人芸人たまプラーンのアオキプランです。
さて大盛況のうちに終了した社会人漫才王2021(詳細はこちら→https://manzaiou.com)ですが、準決勝に出場し、決勝も観覧することができましたので、せっかくなのでレポートを書きます。
出場者視点と観覧者視点ということで、次回大会に出場したいと思う方や次回大会を観たいと思う方が少しでも増えたら良いなと思います。なんと社会人お笑い界想いなんでしょう。
それでは、社会人漫才王2021準決勝のレポートです。
11:30 演者集合
準決勝出場者が会場に集まり、事務局から本日の流れの説明を受けます。
今大会の会場はタワーホール船堀。2019年大会が北沢タウンホール、2020年大会が座・高円寺2ということで、大きな舞台でネタができるところも社会人漫才王の魅力の一つです。
出場者たちはこの時間に舞台の感触を確かめます。これが結構大切で、とくに動きを入れるネタの場合は、舞台の大きさを確認する必要があります。「諸仏爆誕」は、このタイミングではアクロバットの確認をしていなかったので、事務局の進行を妨げないしっかりした社会人です。
12:15 リハーサル
MCの「さすらいラビー」さんを交えて、本番の流れの確認をします。OP、中MC、決勝進出者発表、ED、出囃子からの登場のタイミングなどを確認します。「コバッピー」池田氏は、リハーサルで使った画像をすでに決勝進出者が決まっているかのようにツイートするフェイクニュースで、ネット上に混乱を招きます。
12:45 記念撮影
MCと出場者で記念撮影をします。優勝者に贈られるボードもお目見えするので、お決まりに走る「ともしび」こんの氏と「こんにゃく1万」柴氏もいます。
13:00 開場
事務局がお客様の受付を始めます。入口には、先日下北沢駅構内にも掲示されたわらリーマンのポスターが飾られていました。
出場者たちはネタの最終確認を始めます。「こんにゃく1万」に至っては、ポスター前で記念撮影をしていましたが、ギター漫才にするかしないかこの時点でまだ迷っていました。
13:30 開演
準決勝が始まりました。楽屋では舞台を映したモニターがあり、他の組の様子を見ることができますので、客席の雰囲気をまずはモニター越しに感じることができます。独特の方法で気持ちを落ち着かせている人もいます。
出場者同士はライバルなのですが、出番が終わった人を楽屋に戻ってくると他の人が拍手で労ってくれます。モニター越しにお客様の笑い声も聞こえますので、会場がウケると楽屋は「おぉ~」となりますが、明らかに狙いに行っているのに、あんまりウケなかったときの楽屋は「ガハハ!!」となります。楽屋では大爆笑なのでプラマイゼロです。
出番直前の出場者はどうしているのかというと、舞台袖で前の組の様子や会場の雰囲気を見ています。つかみで前の組をいじりたいときは、この場で考えます。我々は「おしゃべり九段」の次だったので、何個かつかみを考えましたが、これやるとネタ飛ばしそうだなという結論になり、やめました。
「ロクショウ」や「みんな銀河」は、機材トラブルで舞台に出るまで時間がかかってしまいましたが、ハプニングを逆手につかみで笑いを取っていました。平場の力があります。ただし「ロクショウ」は、事務局までいじってしまいましたので、M-1だったら予選敗退です。
大会の進捗状況を知らせるために、事務局からLINEが来ます。「175,6センチ」は10センチ高く間違えられていましたが、これが間違いなのかボケなのか分からないところが、芸人の若干不便なところです。
出番を終えたコンビは、リラックスムードでエンディングを待ちます。「あぎろ茶屋」は、「エンディングで使うんです!」と言って折り紙を折り始めました。平場で小さい小道具を使うくだりはだいたい失敗します。
15:00 エンディング
お客様投票で決勝進出者が決まるため、事務局は投票用紙の集計を行い、その間舞台ではMCと出場者のトークが行われます。
個人的には、準決勝進出が決まったときから、平場でM-1の敗者復活戦っぽい格好で出てくることしか考えていませんでしたので、それができて良かったです。ただし「パムーン」に、前回大会と全く同じくだりで絡むというのは、お互い事故に終わりました。1年ぶりに会ったのに、事前打ち合わせなしに急に振るのはサイコパス過ぎました。
さて、お客様投票の結果、1位「コバッピー」、2位「ロクショウ」、3位「無味無臭」が決勝進出を決めました。楽屋のモニターで見ている限り、どの組が選ばれても不思議ではないと思いましたが、たしかにモニターから聞こえる客席のウケが大きかったのがこの3組でしたので、納得の結果でした。
15:40 大会終了後
エンディング終了後30分以内におつビールしている人たちもいました。
以上が、出場者視点のレポートです。本当は出場全組のネタの感想も書きたかったのですが、すべてのネタを見れたわけではなないので、諦めることにしました。
素晴らしい舞台で、ライバルたちとネタを競い合い、プロの芸人さんとの絡みもあり、楽屋もいい雰囲気で、最終的にはライバルと讃え合える、素晴らしい大会です。この記事をきっかけに、少しでも社会人漫才王にご興味を持った方がいれば、来年はエントリーしてみませんか?宣伝も入れるなんて、なんと社会人お笑い界想いなんでしょう。
大会前に準決勝出場者を全組紹介するという記事(https://note.com/aokiplan/n/n402440ec8189)を書いて、結構ボケていたつもりでしたが、意外と正しい情報を伝えられていて良かったです。この記事きっかけで声をかけてくださった出場者の方には、ボケ過ぎていたので申し訳ない気持ちが少しだけあります。最後に、その記事でも注目としていた「無味無臭」が決勝進出した場合の「ふねしぼり」ごとうSC氏のコメントを振り返って終わりたいと思います。
次回は決勝の観覧者視点のレポートです。
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