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共働き家事育児、我が家の方法

コロナで在宅勤務、在宅育児が常態化し、夫婦の家事育児分担にもひずみが出ている問題があるらしい。

男性育休の義務化や、男性の産休制度などどんどん男性が家事育児に参加しやすくなっている環境が出来ていることは非常に嬉しいけれど、一方で、家事の見える化をしまくった結果、夫と妻の間でやっている家事タスクの量の違いが明確に出てしまいそこで夫婦関係がこじれている家庭も多いかもしれない。

かくいう我が家は共働きですが、物理的な家事育児の割合で言ったら多分9割は私がやっている(そもそも夫がほとんど家にいない)

そこに対して無理やりにでも「全然してくれない!」と声を荒げたり家事分担について話し合うのは得策でない。
私は夫の仕事に対する姿勢が好きで、多少私の方が家事育児が多いからと言って、ただのタスクとしてこなさないといけない時間に夫のリソースを使わせたくないというのが本音かもしれない。
(But子育ては別!子供の成長はお互い人生の楽しみとして把握する義務と権利がある。そこが無関心なのは許せない)

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ただそうするとどうしても私の家事育児負担がかかるので、そこは時短家電を夫に買ってもらう、夫の洗濯物はたたまない、私の家事について文句があるなら自分でやる、私のテリトリーである場所(キッチンなど)にはそのルールに従うなど様々な約束事を設けている。

時短家電を買ってもらうのは私の家事負担の時間を夫のお金で買ってもらうからだし(我が家は家計が別)
夫の洗濯物をたたまないのは私が「こんだけしているのに」という感情を持ちたくないから(私は洗濯物をたたむのが大嫌いなのでやらない。夫のために料理をするのは好きなのでする)
家事に文句を言わせないのは私は家政婦ではないし自分がやりたいようにやりたいから
ルールに従ってもらう…というのは、そもそも家事分担をした時点で夫は私の家事に口出しする権利を持つ=自分の好きな場所を共有で使われるのはイヤだから
という私のわがままな要望がある。

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そこには一定の「責任者が誰か」というものが発生していて
私は家事をやる代わりに「自宅の家事の決定権および責任」を持っている。
ただ、それを買って出ている代わりに夫には「家族を養うための責任」をもってもらい、そこに関して私は放棄させてもらっている。
私は経営者なので、自分がお金を稼がないといけない大黒柱のプレッシャーをよく知っているしそうとうストレスがかかる。
そこを家庭では担がなくていいのはかなり助かるのだ。
もちろんどちらかの仕事の状況により、責任者が変わる事もあるかもしれないけど、私は家族を養う責任より家事をする責任を負う方が気が楽なのでそうさせてもらっている。
責任というか、お互い担っているがリーダーはあなたね、と決める感じだ。

そして
『お互い共働きなのに私のほうが家事育児をやっている!』
という言い分はもっともだし、私も以前はそう思っていたけど
そうするといつまでたっても不満の気持ちは消えないので
「家事育児の割合による不公平感」を「家事育児以外で補う」考え方が必要だと気持ちを切り替えた。

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そのスタートとしてのおすすめは家計を一緒にしないことだ。
家計を一緒にすると夫婦間でお金や行動の貸し借りが出来ないので、感謝のカウントがしにくくなる。
我が家の場合は夫が基本的に家族が最低限暮らせるだけの生活費を負担している(お互いの収入は知らない)
他にも外出した際の費用はほとんど夫持ちで、大きな家電や車なども夫のお財布から。
記念日には私の欲しいものを「家庭で使わないもの」で買ってもらう。
だいたいアクセサリーとか時計とか嗜好品になる。(もちろん記念日は私もお返しする)
そうするとそのうち夫にたくさん借りができるので、家事育児が出来ないことについては文句は言えなくなる。
ちなみに夫は家事育児のやり方がわからないわけではなく、自分が気が付いたときはやってくれるし、お風呂、換気扇の掃除やDIY修理系はお任せしている。

そうやって小さく貸し借りを日ごろからしておくと、お互いにいつもありがとうの気持ちが自然と生まれると思っている。

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そして大事なのは、物理的に家事育児が出来なくても
特に育児ができなくても、心は寄り添い、共有しておくことだ。
子供に関することはたくさん共有して、相談して話し合って、お互いがちゃんと子供のことを知っている状態にしておくと夫に対して不満は起きない。
私が忘れている保育園の出来事を夫が覚えていてくれていたりする時はとっても嬉しい。

「家事育児が忙しくて出来なくても、自分に無関心でいられることはイヤだ」
という事は伝え、子供のことを共有しつつ、自分のことをきちんと見てもらえているという実感が私の中で湧くように、夫に気を付けてほしいことを伝え続けてきた。
コツはため込まないですぐいう事だ。
ため込むとある日大噴火になって「思ったときに小出しにして~」と思われるから。

そして一番大事なのは、どちらかが不公平感を持たないようにお互い納得感が出る答えを話し合って見つけていく事だと思う。

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そしてうちの夫がいちばん心掛けているのは
「妻への愛情表現」なのではないかと思う。
作ったご飯にはいつも絶賛して褒めてくれる。
「いつもありがとう、負担かけてごめんね」の言葉は欠かさない。
私から出る小言も不満も全部一度飲み込んで「そんな感情にさせてしまってごめんね」
と理不尽でも決して反論せずいったん受け止めてくれる。
その態度にどれだけ私が救われてきたか。
家庭を「何を言っても大丈夫な安心安全で信頼の場所」にしてくれたのは夫のおかげだ。
この受容と信頼は私の中で一番大事にしていることだ。
対話の始まりはまずそこからだ。
だから私はこの人といつまでも良い関係性を築いていこうと思えるのだ。

夫が妻を大事にしていると、妻の機嫌が良くなり子供に向かう。という法則がある(私調べ)
子供と一緒になって妻を敵にしたら妻は家の中の居場所がなくなり存在価値を見失うだろう。それは夫に対しても然りだけど。

子供優先になる時期もあれど、お互いが常に子供優先にしていると
「夫&子供vs妻」あるいは「妻&子供vs夫」の構造がしばしできる。
そうなると家庭は安心安全の場ではなくなる。子供にとっても親にとってもだ。
お互いを責めあうのではなく、気持ちに寄り添い、誠実な態度を築いていく事が人間関係の基本を見せるという意味でも子供のためにもなると思うのだ。

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