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「きく」を究める3時間
10月から毎月第一土曜日に開催してきたファシリテーションの根っこを育む3時間。12月のテーマは「きくを究める」です。
「問う」「待つ」「きく」は3つでセットだな、とよく思います。ファシリテーターができることの重用な3つ。「問う」はある意味、こちらから参加者へ、球を投げる感じがあります。なんだかピッチャーみたいですね。そして「きく」は、キャッチャーのように相手から来たボールを、どう受け止めるかという話。
その中間にあるのが「待つ」です。そうそう、昨日は「待つ」の講座でした。僕の目の前には、待つのときに書いた模造紙が貼られています。
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/65103262/picture_pc_8674096b79a8671611c2670963d2a26b.jpg?width=1200)
私たちは参加者を信じてその場に立つことができるのか。なんのためにその場に立っているのかを見失う「矢印」の話、立場が上になってくるとでてくるやっかいな話、盆栽の話など、いくつも深く、真実味のあるエピソードにあふれていました。今、アーカイブを聞き直して、味わい直しているところです。(リアルタイム参加ができなかった方も、あとからアーカイブ購入も可能です。待つ、を深めたい方はぜひ)
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/65103081/picture_pc_d0827b1d316793933826f9080d4b30eb.jpg?width=1200)
で、その「待つ」を深める3時間なかで、参加したある女性が、こんなことを言ってくれました。
「ふだん、小さな子どもたちを相手にしています。長いスパンをかけて、待ちたいなと思います。関心を寄せてしっかりと待って「ここぞ!」という時に動ける私でいたいと日々思っています。子ども相手だと、じっくり待って、ここぞ!のスイッチを入れて応えることができるのですが、相手が保護者の場合、私、ドギマギしちゃうんです。せっかくそこまで待っていたのに、せっかく心の深いところをおっしゃってくれたのに、ドギマギがまさって、腰が引けて、どうにも聞けなくなります。どうやったら、もう一歩、踏み込んで相手のお話を聞けるのでしょうか?」
彼女が心を込めて、子どもたちと時間を過ごし、親御さんと接している様子が目に浮かびました。あぁ、本当によくがんばって、待とう、きこうとしているんだな、と、心打たれます。
誰かが、心の深いところからの発言をぽろっとしてくれたのに、つい、それを「きけない」で過ごしてしまうことってありませんか? 僕も何度もあります。あまりに本質的で、大切なことなので、つい、こちらがドギマギしてしまったり、「なに真面目なこといってんの?」とか茶化してしまう場面もよく見かけます。
「私ほんとうにダメな親で、、このあいだも、こんなひどいことを、、」と打ち明け話をしようとしているのに、即座に「××さん、そんなことないよ〜まだマシよ!私なんて、もっとダメで〜」などとこちらの話をかぶせてしまったりして、その方の独白についていけない場合もあるかもしれません。「きく」ということも、また、難しいことですね。
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/65103199/picture_pc_ec30cdb71fb12a4582c05464a3a79f4a.jpg?width=1200)
というわけで、12月のテーマは「きくを究める」です。
どのような会議法やファシリテーション手法を使おうと、カラフルなグラフィックが描けようと「きく」をおろそかにしていると、空回りしてしまいます。相手がいわんとしていることを、しっかりと「きく」。
よいキャッチャーは、どしっとかまえて、ボールを受けます。ピッチャーが投げてくるボールには、様々なものがあるです。ど真ん中のストレート、大きく曲がるカーブもあるでしょう。ときにはフォークボールがすっぽぬけて、地面を叩くかもしれません。そのとき、キャッチャーは体をかぶせてでもボールを受け取ろうとします。力の入ったピッチャーが暴投することもありますが、キャッチャーは体をなげうってでも、そのボールを受け取ろうとしています。僕は、そんなキャッチャーのように、相手の話を全身で「きく」ようになりたいと思います。
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/65103478/picture_pc_830393a7075d6a9b0bf784a2468c2f25.jpg?width=1200)
当日は、「きく」を究めるためにオススメの訓練法も、いくつか紹介できればと思います。以下、開催要項です。すでに概ね定員かと思いますが、オンラインは直前キャンセルがでたり、アーカイブで自分が好きなタイミングで視聴できるのも魅力です。「きく」に関心ある方は、ぜひお申し込みを。
※本講座はすでに開催を終了しています。アーカイブ視聴希望の方は個別にご相談ください。
ファシリテーションの根っこを育む3時間 「きく」を究める
日時:2021年12月4日(土曜日)朝9:00-12:00まで
於:Zoomミーティング
参加費:1万円
対象:ファシリテーターとして、実践する現場を持ち、その根っこを育みたいと考える方(10月の「問う」11月の「待つ」を受講していなくても参加可能です)
定員:20名(まもなく満席。オーバーした場合はアーカイブ参加も可)
宿題:自分のきき方に、どんなクセがありそうか?を見つめてみましょう。なくて七癖。人それぞれにきき方のパターンというのは異なるものです。自分はどんな風に、人の話を聞いているのかな?
![スクリーンショット 2021-11-07 3.58.55](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/65103541/picture_pc_abbe5c5c04e00b67c3196222aaee863e.png?width=1200)
※参加型のオンライン講座になります。顔だし、声だし参加を推奨しますが、個々人の事情により「耳だけ参加」も可能です。その場合はお申し込みの段階でお知らせ下さい。
※日程の都合が合わない、あるいは申し込み多数のため、リアルタイム参加ができない方もいらっしゃいます。そのため、この講座では、録画アーカイブを作成し「アーカイブ参加」も可能とします。ご希望の方は、事務局ごくちゃんまで。費用は、参加費と同額です。
※一方的な講義ではなく、参加型の学びの場です。皆さんとのやりとりの時間を含めて、アーカイブ教材としての意味合いが出てくるタイプのものです。リアルタイム参加なさる方は、録画をとる件、あらかじめご了承ください。録画に写りたくない方等、いらっしゃいましたら、お申し込みの段階で、一声おかけください。
※「問う・待つ・聞く」一連の講座にご加の皆様への連絡用に「ファシリテーションの根っこを育むFacebookグループ」を立ち上げています。講座前の自己紹介や、事後のフォローアップ、写真の共有や交流などに活用します。10月に開催した「問う」11月に開催した「待つ」の3時間に参加した方、アーカイブ視聴した方、と今回の「きく」にご参加の皆さんも、一緒のグループになります。袖すり合うも多生の縁と思い、ご参加&交流下さると幸いです。
それでは「きく」に関心ある皆様と、ご一緒できることを楽しみにしています。
※本講座はすでに開催を終了しています。アーカイブ視聴希望の方は個別にご相談ください。