古瀬正也さんに「南方熊楠×ファシリテーション」の話を聞いてみる 9/24(日)AM
みなさん、こんにちは。熊野出身・淡路島在住のファシリテーター、青木マーキーです。故郷の偉人で南方熊楠という人がいます。「知の巨人」と言われた熊楠は、粘菌学や民俗学の研究を在野で行いつつ、明治政府の神社合祀令に反対し、日本ではじめての「エコロジー運動」を起こした人でもあります。
以前、熊野エヴァンジェリストのてつさんといっしょに「南方熊楠を巡る熊野ツアー」を企画したこともある僕としても、よき祖先としての熊楠の偉大さを常に感じていました。今でこそ世界遺産となった熊野古道にある巨木達のいくつもが、熊楠が合祀反対運動で守った森だったりするのです。僕は客人を熊野に案内するとき、いつも「熊楠が森を守ってくれたから、今、この景色があるんだな」と感謝しています。そんな熊楠について、ファシリテーター仲間の古瀬正也さんが、自身のFacebookでこんな投稿をしているのを目にしました。
なんかわからんけど面白そう
なんだかわからないけど、この話は聞いてみたいぞ!と思い、彼に連絡をしてみると、二つ返事でOK。何せ僕の本業のファシリテーションと、尊敬する郷土の偉人・南方熊楠が交差する話。これは、とても興味があります。
個人的にお話しを聞いてもよかったのだけど、関心ある人がいたら、ぜひご一緒に、と思い、オンラインでお話しを聞く会をセットすることにしました。
今回、お話しいただく話題の中には、熊楠が考案した通称「南方マンダラ」の話が出てきます。世の中の事象や世界観を凝縮した熊楠の思考の片鱗であるこのマンダラと、ファシリテーションの話がどう繋がるのか、僕は興味津々です。
私たちの世界観
さきほど、事前の打ち合わせをした感じだと「ファシリテーションというのは技法うんぬんの前に、世界をどう見るか? 事象をどうとらえるか? という世界観が大切で、それが変わると大きく変化してくる」みたいな話が印象的でした。熊楠の世界観をファシリテーションにあてはめることで、何か面白い展開やヒントがあるなら、そこを僕は知りたいです。世界観や人間観は、ファシリテーションのような場をホールドする人間にとって、とても大切です。「こういう発言はいい発言だ」とファシリテーターが思い込んでいる場合、そのようにしか参加者の発言をとらえることができません。「ああいう事業は悪い事象だ」と考えて事柄をとらえてしまうと、そのようにしか見れなくなります。私たちがどのように世界を見るかで、状況は変わる、と僕も思っているので、このあたり、詳しく知りたい。
というわけで、僕が知りたいことについて、一緒に学びませんか?というお誘いです。当日は、古瀬さんのレクチャーを聞いたうえで、感想を交わし合ったり、質疑応答の時間をもうける予定です。関心もって下さった方は、以下、開催概要をご確認のうえ、お申し込みフォームに記入下さい。皆さんといっしょに学びを深められることを、楽しみにしています
開催概要
□日時 : 2023年9月24日(日) 10:00-12:00 Zoomにて
□参加費 :3,000円
□対象:テーマに関心ある方であれば、どなたでも参加できます
□定員:リアルタイム参加 15名を想定→30名に拡大
□アーカイブ:定員を超えた場合/ならびに後日ゆっくり視聴したい方のために、レクチャー部分のアーカイブ視聴を可能にします(参加費と同額)
↑申し込みはこちらをクリックしてください。フォーム記入後数日以内にお返事メールを送ります。ときどき迷惑メールに分類されてしまいはじかれることがあります。お返事メールがこない方は、お手数ですが、こちらまでご連絡下さい。
古瀬正也さんからのメッセージ
みなさん、こんにちは。埼玉県出身・長野県上田市在住のファシリテーター、まーぼーこと、古瀬正也です。
今回、ひょんなことから、「南方熊楠×ファシリテーション」のことをお話させていただく運びになりました。
そもそもSNSで発信していた中で、このようなイベント〈事〉が発生してきた、ということ自体に、大きな面白みを感じています。
というのも、南方熊楠は、〈事〉はいかに生じてくるのか、その〈事の学〉を探究した人でもあったからです。
ちなみに、熊楠は「事は、物界と心界が交ざるところで生じる」と言います。
例えば、今回も、僕が心の中で考えていたこと(心界)を、言葉にして外に発信してみたことで、SNSを通じ、デバイス(物界)を通して伝わり、マーキーさんが反応してくださり、このような〈事〉に展開したのだと言えます。
そこには、マーキーさんの心の動きもあったでしょうし、打ち合わせで話を聞いていると、「南方熊楠×ファシリテーション」というキーワードに、ついつい反応せざるをえない、そんなマーキーさんの必然性も感じました。
僕の心界とマーキーさんの心界、そして、きっかけとなったSNS、スマホ・PCという物界、これまでに読んできた南方熊楠の本たち、もちろん熊楠本人の存在と歴史...
ありとあらゆる〈線〉の重なりの上で、その集まった萃点(すいてん)において、このイベントも生じたのだろうと感じています。
今回は、これまで何度も理論化を試みてきた「ファシリテーション・スパイラル」の自分なりの最新版も紹介しつつ、そこに「南方熊楠の世界観」を掛け合わせてみたいなと思います。
かなりマニアックな掛け算ですが、関心のある方・心が動いた方いましたら、ぜひお聞きください。お待ちしております。
古瀬 正也(古瀬ワークショップデザイン事務所)