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お笑い好きならこれを読め!ー漫才M-1コントKOC半生一発屋評論喜劇人ビック3の44冊ー


石田明さんの『答え合わせ』が人気となってますが、令和ロマンさんがM-1連覇とほぼ同時期に読んでしまって、よりエモかったです。
思えば、お笑いに関しての本をかなり読んできたので自分のまとめかつ、見つけにくい本もあるので、お笑い好きの方への参考になればと。

話題な本はおおかた読めていると思います。意外な掘り出し物もあるかも。

芸人さんの生活エセー的なのは除いてます。お笑い論、芸人さん紹介などの本に絞ってます。

漫才

M-1

この本ももう2019年の本なのですね。
漫才とは、M-1漫才とは、の理論的特に戦略的なところはこの本が一番、ファンには沁みるかと。ここまで書いてあるのはなかったですから。伝説のDVD『紳竜の研究』以来という宣伝文句通り。
でも、DVD『紳竜の研究』見てないんだよな、見てみたいな。

そして、出た本書。より戦術的な「手の内」を明かしてくださっているのかなと思います。

文体よ。自分で「くるまくん」とか。M-1後ABC出るとか、色々無理な伏線張っておいて、M-1連続Topバッターかつ連覇という鬼回収するとは。
やらない後悔より、やって大成功。

お笑いに、東大のデータサイエンスで迫るって本。私データサイエンティストなので期待したけれど薄い本だしデータサイエンスの観点だと物足りなかったです。でもデータ分析とかに触れたことないお笑い好きの方であれば、こういう見方もできるのか、と興味深いと思います。

忘れてはならない本を忘れていたので追加。M-1始まりの物語。吉本興業の谷氏が「漫才を盛り上げることをやれ」と言われ、方々で無理だと言われ、島田紳助さんだけが、おもろい、やろうと。
私が最初に考えたって人が色々いるらしく、そんなの紳助さんに聞くしかないなーと思ったら、帯にも、巻末にも紳助さんのメッセージ。

y氏がどなか知りたいな。


漫才入門

私は人前で喋れないので漫才をやろうという気持ちはないのですけれど、上記本のような高度なところじゃなくて、もっと基本的なところを知りたいというのもあるじゃないですか。

小学生向けに漫画を入れながら漫才の作り方を解説した本。

ビートたけしさんの最高の観客!である高田文夫さんのお弟子さん、めちゃイケの構成などされていた放送作家の元祖爆笑王さんの入門書。
専門学校の漫才の授業の一部を書籍化したものと思われ、表紙にもあるようにセンターマイクへの出てきかたみたいなところから書いてあります。

どう、しゃべくり漫才に特化した本。

上記『しゃべくり漫才入門』の改訂版として、ナイツさん、ストレッチーズさんとの鼎談も収録。

作者森田まさのりさん自身もM-1に挑戦なさって話題になりましたが、高校生がお笑い芸人でトップを目指すストーリーですね。元祖爆笑王さん風の講師も出てきたり、漫才学校、ライブの感じとか裏側もリアルに(虚実は知りませんが)描かれています。

コント

キングオブコント

noteでキングオブコントの考察をなさっているのを書籍化したものですね。
漫才とコントの違い、まさに「世界」観について。
コントって漫才と異なり、言葉だけじゃなく舞台、大道具、小道具、衣装、扮装とかも影響するので、これが面白くて、これは似てるけど面白くないなんてことよくあるじゃないですか。そういうことがう大さんに掛かると全て言葉で解明されていきます。

コント入門

漫才と同じく元祖爆笑王さんによるコント入門。

芸人さんが語る

半自伝的な

ビートたけしさんとの対談

でも話題のオリラジ中田さんの本。
オリエンタルラジオさんの結成前後のストーリーですね。NSCに願書を出すのに一番乗りを目指す。玄関で並んじゃいけないというルールがあって、玄関が見える曲がり角のところで時間を待ってダッシュ、の件がエモい。

オンエアバトルファンとしてはエモいユウキロックさんが芸能活動復活!

家電芸人で知らんおっさん出てんな、とお若い方は思っているかもですが、ユウキロックさんがコンビ時代のハリガネロックはM-1初回準優勝、お笑いオンエアバトルでも高得点連発の、解散が惜しまれるコンビの代表的な方でした。そこら辺の葛藤が描かれています。

ついでに爆笑オンエアバトル本。

ロザンの管さんが、相方で京大卒の宇治原さんの受験時代を描くというちょっとここの記事の趣旨としては異色ですが、知性派芸人さんを知るという意味で興味深いので。

評論・紹介的な

芸人なんだからネタやれよとか言われてますが、面白いからいいですよね。終わっちゃいましたがTBSの「ソウドリ」での有田さんとのお笑い語りが大好きでした。

reeeeeeeadable! 引き込まれる。「一発屋」と呼ばれる芸人さんである山田ルイ53世さんのご自身の日常と、後者は「一発屋」さんへの取材記事。

中山秀征さんと「ABブラザーズ」を組んでらした、松野大介さん。売れず貧乏している芸人さんのことを書いています。作家さんもされていて読ませます。

立川談志さんの遺伝子を受け継いでいるのが立川志らくさんなら、ビートたけしさんの遺伝子を受け継いているのは水道橋博士さんだと思う。師匠はm何があってもV字回復したので博士も爆発して欲しい。
必ずしもお笑い芸人さんのみではなく、芸能人、有名人の裏と表を博士視点で描いています。

松本人志さんが英語ネタをやる時のブレーンでもあるマレーンさん。日本の笑いに憧れて、ぼんちおさむさんに弟子入りて!

お笑い評論

お笑い評論ではラリー遠田さんが一番有名でしょうか。第7世代なんて言い方がされましたが、その◯世代について、平成、そして昭和のお笑いシーンを資料的に書いてます。

ビッグ3と呼ばれるタモリさん、たけしさん、さんまさんを軸にお笑い世代を語っています。

ラリー遠田さん以前は西条昇さんが一番有名なお笑い評論家ですかね。伝説の「ボキャブラ天国」終了直後の本なのでそこら辺の芸人さんがたくさん取り上げらています。
そう、年末の「爆笑問題の検索ちゃん 芸人ちゃんネタ祭り」での土田晃之さん、東MAXさん、古坂大魔王さんがお送りするショートコントの元ネタである、U-turn、TAKE2、底ぬけAIR-LINE、BOOMER、プリンプリン、デンジャラス、アリtoキリギリス、ノンキーズなどに関心を持ったら本書ですよ。

レジェンド

喜劇人

芸人さんは昔は喜劇人と呼ばれていて、戦前のエノケン、ロッパとか言われる人々から1980年の漫才ブーム前後の伊東四郎さんくらいまでを描いている。
芸人さんみんなが崇める(今はそうでもないのか?)松本人志さんでも襟を正すビートたけしさんでも神と仰ぐような人たちの話なので、哲学を知るならまずギリシャ神話を知りましょうみたいな感じ。

ザ・ドリフターズ

ザ・ビートルズ日本公演時の前座、全員集合の視聴率は45%、パトカーが空を飛ぶ、とか色々伝説があるドリフターズは知った方が得。
生放送で会場が停電の回、ワクワクしたなー。

志村さんのお弟子さんだった乾き亭げそ太郎さんが描く師匠。当然だけどコントの天才と呼ばれる人は努力の塊。

タモリ

「笑っていいとも!」2014年終了もあり、立て続けにタモリさんを語る本が出ました。

2013。熱量は本書が一番熱いかも。

2014。タモリさんの「発見」の件とか歴史を一通り知るにはこれかも。

2014。各階の人がタモリさんを語る。

2014。濃さではこれが一番。筒井康隆、山下洋輔という盟友たちのインタビューもあり。タモリ「発見」伝説のマンションの一室の描き方が一番濃い。

2015。タモリさんというより、タモリさんを通して戦後日本を語る。

2022。時間を開けたところで出たので、冷静になり「タモリ」という事象は何なのかを問う的な。

ビートたけし

一通り半生を知るのは本書。

たけしさんの著作はたくさんありますが、今日的テーマを語っている本書がエモい。

松本人志さんとの対談が熱い。古本屋にあれば是非!

明石家さんま

推しをここまで愛せる「エムカク」さんすごい。日本テレビの特番で明石家さんまストーリがドラマ化されていますが、ほぼ全てより詳細にここに書かれています。

その他

日本テレビプロデューサー吉川さんが一緒に番組を作るレジェンドたちの仕事の凄さを語っています。


お恥ずかしながらまだ読んでいない

  • 『漫才論 - 僕が出会った素晴らしき芸人たち』オール巨人

    • 漫才を知るならこの人のこの著作は読まなきゃな

  • 『サンミュージックなお笑いの夜明けだったよ! 付き人から社長になった男の物語』

    • 爆笑オンエアバトルで0点とか、社長とかエモい

  • 『芸人という病』西堀 亮

    • マシンガンズ西堀さんが売れない芸人さんを描く

  • 『もう諦めた でも辞めない』マシンガンズ

    • THE SECONDを盛り上げた功績も、ご本人たちが得た利益もこの方々が一番大きいでしょう。

    • 『有吉の夏休み』でずっと黙っていた西堀さん、ゴミネタで『世界一受けたい授業』に出た滝沢さんの横で何もしてなかった西堀さん。よかった本業が爆発して。

  • 『人生を変えたコント』せいや

    • 粗品さんに誘われただけと思っていたらコントに影響を受けてたんや

  • 『お前、誰だよ! - TAIGA晩成 史上初!売れてない芸人自伝 -』TAIGA

    • 会社近くでデリバリー姿を拝見できて、素敵


2025-01-27 『M-1はじめました。』を忘れていたので追加しました。

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