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アフターコロナ時代の大学受験:中編【『やり方』よりも『あり方』を磨く】
<参考記事>
アフターコロナ時代の大学受験:前編【5つの変化を大予測】
前編の記事で、教育環境のオンライン化を推進するにあたって、切り離せない関係にあるものが「指導者・学習者に求められる態度」の変化にあるとお伝えしました。
このことに対する理解を深めることによって、アフターコロナ時代の大学受験がどうのようになるのか、予測しやすくなると思います。
この「指導者・学習者に求められる態度」について、その変化を、私は以下のようなキーワードで表しています。
「予定調和」 → 「インプロビゼーション」
「クローズエンド」 → 「オープンエンド」
「集団教育」 → 「自己教育」
「アウトサイドイン」 → 「インサイドアウト」
前々から指摘されていたこととは思いますが、今回のコロナによって、予め想定された状況に対して段取りを整え準備することの脆弱さが、改めて浮き彫りになっていると感じています。
もちろん、態勢を丁寧に整えることは重要なことです。
ただし、それだけに頼り切ってしまうこと自体が、想定外の状況が起きた時の思考停止を招きかねないことは、やはり怖いことだと思います。
特に、教育においては、この予定調和的世界観が根強く存在すると思います。
日々決められた時間割通りに教科学習が進み、設定された試験範囲通りのインプットとアウトプットを訓練し、それにより成績や合格点が決まっていくような状況が、これまでは強くあったと思います。
ですが、これからは、そうした「予定調和型」から、その瞬間をあえて即興で捉え、すぐに実践していくような、「インプロビゼーション型」の学びにシフトしていく必要があるのではないでしょうか。
その結果、予め正解や結論が確定され途中の変更が不可能な「クローズエンド型の思考」ではなく、その時々に適した自在な発想や変化を受け入れていく「オープンエンド型の思考」に、より近づきやすくなるのではないかと思います。
今、コロナウィルスの世界的な流行を、ウイルスと人間との戦いに見立てて第三次世界大戦と称する専門家もいますが、ここ数年間、50年に一度や100年に一度と言われるような経済危機や自然災害が、毎年のように発生しています。
そして、このような未曾有の事態は、今後もますます続くことと思います。
誰も正解を持たない時代の到来においては、
従来型の延長線上にある改善・改良だけでは、とても太刀打ちできません。
だからこそ、正解にたどり着くための方法論を教え込んだり、与えられたりするような効率を求めた一方的な集団教育による「アウトサイドイン」ではなく、自身の内側に内在するものを出発点にしながら、自己教育力を高めていけるような「インサイドアウト」の学びのあり方が主流になるべきだと思います。
つまり、教えたり学んだりするための「やり方」ではなく、「あり方」の方が強く問われる時代になるのではないでしょうか。
また、アフターコロナの時代の教育は、「指導する側」と「学習する側」の境界が非常に曖昧でボーダーレスになっていくと考えられます。
言い換えると、教える・教えられるという「タテ軸の関係」ではなく、相互に学び合う「ヨコ軸の関係」です。
このような指導者、学習者双方の「あり方の変化」が、結果としてその他の「指導目的」、「指導方法」、「評価方法」の変化につながり、「教育のオンライン化」ひいては、大学受験の新しい枠組みが見えてくるのではないかと思います。
(後編につづく)
<お知らせ>
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