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食卓の会話でわかるAO・推薦合格の可能性:前編【親子関係を問い直す】

こんにちは。青木唯有(あおき ゆう)です。
日本アクティブラーニング協会理事およびAO・推薦入試オンラインサロンナビゲーターを務めています。

「食卓の会話でわかるAO・推薦合格の可能性」をテーマに、今回から前・中・後編に渡りAO・推薦における親子軸(おやこじく)についてお伝えしたいと思います。この前編では、「親子関係」にフォーカスします。

生きる上で絶対に欠かせない「食」。
最近では、健全な食生活を営むことが、個人の健康や文化の継承など、あらゆる領域に波及することが認識され、「食育」の重要性について語られることが多くなっていますが、その実態はどのような状況なのでしょうか。

食卓の実態調査で見えること

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皆さんは、朝・昼・晩の三食を、誰と、どんな風にとっていますか?

ある自治体が調査した、以下のようなデータがあります。
「家族との食事を望んでいるかどうか?」というアンケートに対して、

小学 2 年生・・・76.5%
小学 5 年生・・・ 79.4%
中学 2 年生・・・ 43.2%
高校 2 年生・・・ 37.5%

小学生までは、8割近い子供たちが家族との食事を望んでいますが、中学生になると一気に減少し、高校生ではなんと3割台。

反抗期や思春期の影響もあるでしょうし、学年が上がるにつれて課される課題が増えたり部活で疲れていたりして、家に帰ってきたら一人で休みたいと思うのかもしれません。今はスマホでいろいろな情報に簡単にアクセスできますから、一人の過ごし方には苦労しないということも、こうした状況を後押ししているのかもしれません。

また、「せっかく食事をつくっても我が子が食べてくれない・・・」と悩む保護者の方も少なくないようです。核家族化が進み、親と子の生活時間帯もバラバラになり、家族全員が同じ時間にテーブルを囲むこと自体が難しくなっている現状もあるのでしょう。

そうした要因があいまって、親子で食卓を囲む機会を徐々に放棄してしまう・・・こんな状況に陥るご家庭は、決してめずらしくないと思います。

ヘリコプターペアレントの恐ろしさ

一方で、「ヘリコプターペアレント」という言葉をご存知ですか?

あたかもヘリコプターが旋回するかのように子供の動向を常に見張り続け、我が子に降りかかる危険や困難があれば先回りして駆けつけ、過剰に回避しようとする親のことを表す言葉です。

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このような行き過ぎた干渉によって育てられた子供は、生きていれば誰もが避けては通れない、失敗や失望に対する耐性を全く持てないまま大人になります。困難や不条理から学び、試行錯誤しながら自ら考え行動する力が削がれたまま社会に出ることになるのです。

「若いときの苦労は買ってでもしろ」という言葉とは真逆の、子供の成長や成功の機会を奪う行為を、ヘリコプターペアレントは率先して行ってしまうのです。

「親子軸(おやこじく)」の定義とは?

AO・推薦入試は、「親子軸(おやこじく)」の形成に他ならないと、前回のブログに記しました。
「親子軸」とは、親と子が、互いを自立した存在として認め合い、尊重し、本当の意味での健全なパートナシップを組むことです。

「放任・放置でもなく、依存・干渉でもない、家族や親子における新しい関係構築」のプロセスが、AO・推薦入試そのものといっても、過言ではありません。

親と子が互いの存在を本当の意味で認め合い、尊重し相互の関係性のなかで育まれる自立した関係性を育むために有効な視点や考え方は、どのようなものなのでしょうか?

その鍵が、「食卓での会話」にあるのです。

(中編に続く)

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青木唯有【AO・推薦合格は親子軸で決まる】

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