"親子軸"流!非認知スキルの鍛え方:前編【若者の自己肯定感】
こんにちは。青木唯有(あおき ゆう)です。
日本アクティブラーニング協会理事およびAO・推薦入試オンラインサロンナビゲーターを務めています。
コロナ禍に伴う外出自粛やステイホームなどにより、今ほど「家族」と向き合う時間や機会が増えた時代はないのでしょうか。
今回の記事では、そうした家族関係、特に親子から伝承されうる「非認知スキル」についてお伝えしたいと思います。
「非認知スキル」については、以前のブログ記事(アフターコロナ時代の大学受験:後編)でも少しだけ取り上げたことがありましたが、従来型のペーパーテストで測ることのできない「目には見えない人間的な資質」のことです。
具体的には、「想像力」や「表現力」、「粘り強さ」など、人間としての総合力になりますが、IQや偏差値などとは異なり、数値化することが難しい能力ばかりです。
人は目先の成果にばかり目を向けてしまいます。
知識を大量にインプットし、正確にアウトプットすることで、スコア化でき、その得点の上下動で成績を管理しトレーニングする方法は、確かにわかりやすいでしょう。集団の中で、個々人の能力を比較する際にも、一見、公平に見えます。
ですので、大学受験においても、これまでは大方が、ペーパーテストによる選抜でした。
ところが、本格的な教育改革が謳われるようになった頃から、この「公平性の高い選抜による画一化」が生んでしまう危険性が、度々指摘されるようになります。
”人はみな天才なのに、魚を木登りで評価したら、魚は自分がバカだと思い込んで一生を過ごすことになる。”
これは、物理学の天才アルベルト・アインシュタインが残した言葉だとされていますが、特に日本は、子供たちの自己肯定感が著しく低い国です。
実際に、内閣府が公開している2018年度のデータによると、若者を対象とした意識調査の国際比較では、以下のような結果になっています。
【自分自身に満足している】
日本 45.1%
韓国 73.5%
アメリカ 87%
イギリス 80.1%
ドイツ 81.8%
【自分には長所がある】
日本 62.2%
韓国 74.2%
アメリカ 91.2%
イギリス 87.9%
ドイツ 91.4%
※13歳から29歳の男女が、「そう思う」および「どちらかといえばそう思う」と答えた割合
内閣府はこのような状況を受けて、以下のように述べています。
“日本の若者は、諸外国の若者と比べて、自分自身に満足していたり、自分に長所があると感じていたりする者の割合が最も低く、また、自分に長所があると感じている者の割合は平成25年度の調査時より低下していた。”
様々なところで教育改革が叫ばれるようにはなっているものの、
「自分に長所がある」と感じている者の割合が前回の調査時よりも下がっているという事実は、看過できないものがあります。
私は、こうした状況の脱却において、「非認知スキル」を中心に据える教育観への抜本的な移行が欠かせないと考えています。
そして、そのような価値観の健全な転換は、これからの時代は、まさに家族の中から沸き起こるのではないかと、直感しています。
(中編につづく)
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