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鉄フライパンのお手入れ方法

寒さ際立つ年末年始。いかがお過ごしですか。

先日、包丁を研いだり水切りカゴを洗ったりしたんですけど、やるまでは「めんどくさいな」と思う作業でも、いざやってみると意外と簡単に終わったりして。

そのわりに「なんか良いことしたな」って気持ちになれて、とってもよかったですよ。

さて、お手入れが必要なものといえば、鉄フライパンもその1つです。

鉄フライパンって「お手入れ大変そう」とか思うじゃないですか。これもいざやってみると意外と簡単なのですよ。

今回は、フライパンジュウを考案した本人でありながら、世界一のヘビーユーザーを自負するわたくしが、鉄フライパンのお手入れについてお話したいと思います。

と言っても「お手入れ方法」には諸説あるので、あくまで青木流ということでお願いします!他の説を信奉する方は、コメント欄へどうぞ


まずは、基本からいきますね。


常に表面を油でしっとりさせとく

フライパンジュウは表面に塗装などを施していない鉄そのもののフライパンです。なので、表面に水分がついた状態はもちろん、乾き切った状態で長期間放置するとサビちゃうんですね。

なので1番のポイントは常に表面を油でしっとりさせとくこと。

とは言っても、使うたびに神経質に油を塗りこむ必要はないです。何度か使ってて「あ、なんか表面が乾き切っちゃってるなあ」と思ったら油を塗る。そんくらいでOKです。

鉄フライパンで「洗剤を使わないで!水で洗ってください」とよく言われるのも、これが理由です。

別に洗剤で洗っても良いんです。ただ、せっかく長年染み込んだ油がリセットされちゃうから、もったいないかもねっていうだけ。

仮に洗剤で洗ってしまったとしても、すぐに油を表面に塗ればOKです。

油を塗って加熱するたびに、表面に油が重合していって、最初は青っぽかった鉄が黒く味わい深く育っていく。この変化を楽しむのも鉄フライパンの醍醐味なのです。


もしも錆びてしまったら

一度錆びたらもう使えない?いえいえ、そんなことはありません。

カナダワシなんかで表面をガシガシ削って、錆びを削り落としてしまえば大丈夫。塗装を施していない鉄素材そのものだから、削って使えるんです。

露出した鉄部分には、また油を塗り込んであげてください。


弱火調理が美味しさの秘訣

鉄フライパンで美味しく調理するコツはたった1つだけ。とにかく弱火でじっくり焼くことです。お肉も野菜も、パンもコロッケも、とにかく弱火で焼く。

ちなみに「弱火」ってどれくらいかと言うと、火がフライパンに届かないくらいが目安。

↑これくらいの火加減です。

「ステーキは強火で焼くべき」と言う人もいるかもしれませんが、鉄フライパンの場合には間違いなく弱火が吉です。

綺麗な写真でなくて申し訳ないのですが、ちょっと実例を出しますね。

写真上:テフロンで強火で焼いたもの
写真下:JIUで弱火で焼いたもの

強火で焼いた上のものは、表面だけが黒く焦げて、中は赤いまま。お肉の繊維も乱れていて、クチャクチャした噛み心地です。

弱火でジックリ焼いた下のものは、表面あたりが茶色く焦げて、中の方までグラデーション状に色がついてますね。中の方まで香り高くて美味しくて、繊維ごとにほぐれやすく食べやすいのです。

茶色い焦げは香り高くて美味しい。黒い焦げは硬くて苦い。茶色くて美味しい焦げを作るのがコツ。それを実現するのが弱火調理というわけです。

リンゴを弱火でじっくり焼いて、シナモンシュガーなんかを振りかければ。すっごく美味しい焼きリンゴの出来上がり。あつあつのリンゴにバニラアイス添えたら、最高のデザートの出来上がりです。

そして何よりも、弱火で焼くと、焦げつかなくなる。鉄フライパンは、弱火調理。これだけは覚えておいてください。

あ、ちなみに
鉄フライパン自体はめちゃくちゃ高温で熱しても全く問題ありませんから。水気を飛ばす時とかはガンガン強火で大丈夫ですし、高温のオーブン調理してもらっても全く問題ありません。

あくまで食材を美味しくするための弱火と覚えておいてください。


もしも焦げ付いてしまったら

気をつけて使ってても、焦げ付いてしまうことってけっこうあります。レーズンパンを焼くと、干し葡萄の部分が焦げ付いちゃったりとか、よくやってしまいます。

そんな時におすすめなのが、水を入れて沸騰させること。

ただ沸騰させて、後はいつも通り亀の子たわしなどでこするだけ。手品かと思うくらい、しつこかった焦げがスルリととれるようになりますよ。


たまには持ち手にも油を

持ち手の木の部分は天然木を使っているので、長年使っていれば乾いてしまします。ごくたまに、気が向いた時(たとえば年末年始とか!)で良いので、油を塗ってあげると良いと思います。

家具用の油でも良いですが、食用のオリーブオイルとかでも大丈夫ですよ。


ということで、鉄フライパンのお手入れに必要なこと、まとめますと

・表面が乾いてたら油を塗っておきましょう
焦げたら水を入れて沸騰させましょう
弱火で調理しましょう

そんだけ!なのです。簡単ですね。

フライパンジュウをすでにお使いの方にも、興味はあったけどお手入れが大変そうなイメージがあると言う方にも、この記事がお役に立てると嬉しいです。


フライパンジュウのホームページには、レシピも公開されています。年末年始のゆったりした時間にご利用いただけると嬉しいです。

その他にも「ここがわからない」とか「メールするまでもないけど、ちょっと聞いときたい」みたいな質問があれば、このnoteのコメント欄にお気軽にどうぞ。

匿名でのご質問を希望の方は、こちらのマシュマロをご利用ください。


ちなみに、公式ストアだとお得なセットがあったりますよ。



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