目標がなくても、できることは増やせる。
「目標を設定して、努力を重ねるんだ。」
「憧れの人物を設定して、自分との差を認識するんだ。」
「ゴールまでの道のりの解像度を上げて、一歩ずつ進むんだ。」
世の中には、そういうお話がたくさんある。
そうやって夢を叶えた人はたくさんいるんだと思う。
でも僕は、なりたい像を目指して努力するって方法だと、過去に一つもうまくいった試しがない。
例えば筋トレとかギターとかがそう。「やらなきゃな」とか「こうなりたいな」と思って始めても、長く続けられないのだ。
「継続は力なり。だからまずは100回続けてみよう。」
正論だ。わかる。
でも100を目指して頑張るってのが、なんか無理なのだ。
ところがそんな僕も、40歳を過ぎたあたりから続けられることが増えて、そこそこできることも増えてきたので、なぜなのか考えてみた。
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どうやら直近の小さな快楽のためなら頑張れるってことみたい。
マッチョになる!だと続けられないんだけど「少しでも身体動かすとご飯美味しいしお風呂が気持ち良いのよね」なら、毎日できる。
上手くなる!だと続けられないんだけど「このコードでジャーンと鳴らすとお腹に響く音が気持ち良いのよね」なら、毎日できる。
そういえば、僕の本業であるプロダクトデザイナーとして必要なスキル
絵を描く、工作、アイデア出す、もそうだった。上手いか下手かよりも、少しの快楽の積み重ねで、気づけば食べていけるようになってたのだ。
ゴールを決める、上達を目指す、そういう方法もあるんだけど。その上でもう1つ、目の前の小さな快楽を探すってのが、何かを習得するコツなのかもしんない。
課題を解決する!
すごい製品を作る!
ビジネスで成功する!
ってのも良いかもしれないけど、今日という単位で言えば、「考えるって、絵を描くって、工作って、実験って、楽しいな」で十分で。そこを見失わないことが、長く創造的なお仕事を続ける秘訣なのかもしれない。
なんてことを
AIが話題な今だからこそ、うちの子たちに伝えてみようと思いました。
小さな快楽の積み重ねで出来上がった、いろんな製品たちはこちらから。
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