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開発の心得、育成の心得

先日「ザ・会社案内」として「ものづくりで新しい風景をつくる」という言葉などなどを掲げた僕たちTENTなんですが

この会社案内を読んでいただいた上で、実際にTENTと一緒にプロジェクトを開始するという方へ向けて、2つの「ものづくりの心得」を作りました。

本来はプロジェクトをご一緒する方にしかお見せしない資料なので、会社案内よりも主張や要望が強めなものになってます。そのため「それは違うんじゃないか?」と思う方もいると思います。

でも僕が書いた他のnoteも読んでくれてる方には、空気感を含めて伝わるのではないかな?と思うので、ここで内容をシェアしたいと思います。

まずは1つ目の資料から。

1.良い製品 開発の心得

テント流『良い製品開発の心得』です。


開発途中の印象と世に出ている商品の印象は著しく異なる
初期アイデアは「審査」するのではなく「育成」する姿勢で協力しよう

短期的な話題性だけで終わらず、長く愛用してもらえる製品を作るためにTENTは「普遍性」を良しとしています。

そのため初回の提案時には多くの方が普通さや地味さを感じ「TENTならもっと驚く物を提案すると思った」と言われます。しかしTENTが世に出した製品の全てがまずはそこから始まっています。

初期アイデアは脆く儚いものだから。審査ではなく育成する姿勢で協力して高めていきましょう。



アイデアだけでなく試作と試用を通して判断することで良い製品が生まれる

良い製品開発は一発のアイデアで突破できるような簡単なものではなく、少なくとも一年以上腰を据えて取り組む必要があります。始まりから世に出すまでをTENTでは8つのフェーズに分けており、とくに重視しているのは「試作」と「試用」フェーズです。

アイデアだけで判断せずできるだけ試作に進めて実際に使いながら評価することで、長く愛用される製品が出来上がります。とにかく試作しましょう。



長く続くブランドは1つの看板商品からはじまる

コンセプトとブランド名を決めて複数を一気に開発する。世の中ではよくあるスタートですが、TENTはこの方法はお勧めしていません。売り上げを確保するための看板商品がなければ、どんな活動も長く継続できないためです。

また、新しい情報が素早く流れていく現代では複数製品の迫力で見せるよりも1つの商品をしっかり伝えきることが重要になっています。まずは看板商品の開発に集中しましょう。



ということで

良い製品開発の心得まとめ

・審査ではなく育成するぞ
・試作と試用しまくるぞ
・看板商品に集中するぞ

そんなスタンスの方、きっとTENTと気が合います。ぜひ一緒に面白いものを作りましょう!


では次に、2つ目の心得。
こちらはプロジェクトを初めてご一緒する方というよりは、1つプロジェクトをご一緒して、そこから先の継続したお付き合いが始める方に向けたものです。



2.ブランド育成の心得


テント流『ブランド育成の心得』です。


看板商品の立ち上げがうまくいったとして次にやるべきことは何か

看板商品が運良く上手くできた(図1)として次にやるべき事は何でしょうか。新たな看板商品の開発?大規模な広告展開?TENTはそれらのどちらもオススメしません。

新たな旗を立てても両方を長期的に維持するのは難しい(図2)し、まだ不安定な状態で旗だけ高くしても支えきれない(図3)からです。

じゃあ何をすれば良いのか。次のページでオススメの方法をお伝えします。



看板商品が倒れないように拡充商品で支えよう

看板商品がうまくヒットしたとしても、目新しさがなくなれば売り上げは必ず下降していきます。そこでオススメしたいのが看板商品を支える拡充商品を作るという方法です。

看板商品のユーザーさんに使って頂きやすいのはもちろんですが、実は送料や陳列などの都合で「単品だと取引がしづらい」というお店は数多くあるため、複数製品になることで取引のハードルが下がり販路が増えやすくなります。



拡充商品があるから新たな看板商品づくりに着手しやすくなる

安定した運営が行えるようになると、営業を強化したり大規模な広告を打つなどの急な成長をさせても倒れにくくなります(図1)。

また安定した場所ができることで初めて、また新たな看板商品を開発する余地ができていきます(図2)。

稀に幸運が重なって拡充商品が看板商品を追い越すこともありますが(図3)、そんな事態も前向きに受け入れる柔軟さを持つことも大切です。



看板商品と拡充商品とでは目指すべきゴールの設定が異なります

ゼロスタートとなる看板商品の立ち上げ期とは異なり、ブランド育成期に作る拡充商品は「いかに看板商品を支えるか」が大切です。

そのため目指すべきゴールも「製品単体としてどうか」よりも「シリーズ全体としてどうか」を重視することになります。

また、単品での「世の中にない目新しさ」より看板商品が築いた「新しい風景」をより強化するという目線が大切になります。



拡充商品とはたとえば ①サイズやカラーのバリエーション ②機能や体験を補完する周辺物 ③目指す風景を強化する物などが挙げられます。

フライパンジュウで言えば ①S,M,L、四角、深型など ②鍋敷きコースター、ポーチ ③テーブルランプイチ が当てはまると言えます。

新商品を発表するたびに、看板商品も盛り上がります。テーブルランプについてはやや特殊で、別のシーンや販路の開拓も行うことができています。





という感じです!

初めてお仕事をご一緒する方やお仕事を継続する方と目線や姿勢を揃えることで、これまでよりもさらに革新的な新しい風景を作るプロダクトを開発していければと思います!

少しでも何かありましたら、気軽にコメントしてもらえると嬉しいです。

ではでは。


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