Webエンジニアになって感じた「就職前にやらなくてよかったこと」


結論:必要以上の予習

です。

ちなみにここでいう「必要以上の予習」とは、
「直近で必要になることが不確実な要素の学習」を指します。

言い方を変えると、
「学習は必要に迫られてからやる方が効率も効果も高い」
ということです。

理由

モチベーション

「今は特に必要ないけど、将来必要になる(かもしれない)」

という気持ちで始める場合、原動力は自分の意志の強さだけになるので、集中・継続するための努力が必要なります。

一方で「スクールの課題だからやらないと卒業できない」とか「仕事だからやらないと迷惑がかかる」とかで必要に迫られてから始める学習の場合、焦りや不安が自分に火をつけてくれる(ネガティブな感情を利用できる)ので、自己管理が必要なくより効率的に進められるでしょう。

記憶定着

人間には自分に必要な情報を優先的に記憶する「カクテルパーティー効果」と呼ばれる原則があります。

なので、予習よりも必要に迫られてやる学習の方が記憶定着の観点からも効果的であることがわかります。

達成感

予習の場合、実際に必要になる場面が不確実な未来にあるので、どこまでやっても「これだけやったから十分」という感覚が得られにくく、これが集中や継続をより難しくします。

実際に必要になってから学習すれば、少なくともそのタスクが終われば一定の達成感は得られるでしょう。

私は「”小さな達成”の連続」が楽しく集中・継続するためのコツだと考えています。

予習しないと未経験で就職できないのでは?

ここからは私個人の経験に少し依存しますが、自分が就活で感じたのは

未経験者の”今”の知識量・技術力はそこまで期待されてない

ということでした。

逆に「今後業務で必要になった知識・技術を、自力で習得していけるか?」という、いわゆるキャッチアップ力を見られていたと思います。

ではこのキャッチアップ力を身につけ面接官にアピールするにはどうしたらいいのか? これは、

自分が見たり書いたりしたコードを理解できていることが重要

だと思います。

(「コードを理解できている」とは、「そのコードが何のためにあるのか、自分の言葉で人に説明できる」と言い換えて問題ないと思います。理解できていないと説明もできないので。)

自分のコードを自分の言葉で説明し、分からない質問は正直に「やってないので分からない」と話すことで、面接官に
「今は学習してないから分からないみたいだけど、いざ必要になったらしっかりキャッチアップしてくれそう」
と感じてもらうことを目標にするのが良いのではないかと思いました。

例外

たとえ必要になるかどうか分からなくても、

本当にやりたいと思ってやる学習なら話は別

だと思います。

完全に楽しんでやるならそれ自体がモチベーションだし、興味があるからカクテルパーティー効果にも当てはまるし、やりたいことをやっているだけなので特に達成感も必要ないかもしれません。

ここでお伝えしたいのは、「今必要ないけど就職のためにやるべき」を動機とした座学での予習よりも、実際に必要になってから始める学習の方が良いのではないかということです。

何が言いたいか

以上のことから、もし基礎学習やポートフォリオ制作が終わっても知識量・技術力への不安感情から再度座学に戻って中々抜け出せないという人がいたら、多少不安でも就活に入ってしまうのが良いような気がしてます。

わずか1ヶ月ですがWebエンジニアとして働いてみて、「(悲観的な意味ではなく)エンジニアの勉強には終わりがない」ということを実感したので、どうせやるなら高効率・高効果で(+お金を貰いながら)勉強した方が良いかなと思い執筆しました。

一意見として参考になれば幸いです。

いいなと思ったら応援しよう!