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24 | 文章でモテたい | 書く場所見つかるまで頑張る

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金木犀が連れてくる狐と。

彼女に会うのは6回目だった。 彼女は高校の同級生で卒業してから再会するまで6年の空白があった。 大学の附属高校だったので同じ大学に進学したのだが学部とキャンパスが違ったので卒業してから会うことはまずなかった。僕も彼女も学校は好きだったがクラスメイトや部活の仲間にはそこまで愛着がなかったので卒業と同時にクラスのLINEグループは抜け、もちろん同窓会にも一度も参加していない。そもそもお呼びがかかるタイプではないのだ。 僕と彼女は割と話す仲だったけど、女子が多い学校だったので

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金木犀が連れてくる狐と。

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    地球の裏側

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    インスタで1万人フォロワー集めるより難しいんですよ。自分の小説に感想もらうって。 #知らんけど

    インスタで1万人フォロワー集めるより難しいんですよ。自分の小説に感想もらうって。 #知らんけど

    今は「大学入学共通テスト」であるし、分母と分子が同じになる順位のやつは確実に存在するのだ。

    冬が近づき存在しない受験の思い出に想いを馳せる。 徹夜で勉強したなぁ(してない)。センター試験えぐかったなぁ(受けてない)。そもそも「徹夜」って死語なんじゃないか。なんか昭和っぽさを感じるのは星一徹のせいかもしれないが僕は昭和生まれではなく平成ど真ん中だし野球はやっていたが「巨人の星」は履修していない。 * 受験生に「頑張れ」などと言う資格が微塵もない人生になってしまった責任を母校の受験制度のせいにしたいくらい僕は「受験」に謎のこだわりというか憧れがあるのはきっと高校受

    今は「大学入学共通テスト」であるし、分母と分子が同じになる順位のやつは確実に存在するのだ。

    『「じゃ」へ。』を改稿しつつ冊子にしたら貰ってくれる人、、、いますか?

    『「じゃ」へ。』を改稿しつつ冊子にしたら貰ってくれる人、、、いますか?

    この怠惰でモラトリアム的状況がずっと続けばいいのにと思っていた。

    僕は女で、26歳で、作家になりたくて、でも才能がなくて、でも就職はしてなくてフリーターで、でも彼女がいて、彼女は「ゆき」という名前でバンドマンで、26歳で同い年だったけど少し大人びていて、いや、26歳で子どもじみている方が問題なのかもしれないけれどこれは言葉のニュアンスの問題であってさして重要ではなく、ようは僕は彼女が大好きだった。 どこが好きかと聞かれたら、顔とか、エロいことしてる時の顔とか、作詞している時の顔とか、もう顔ばっかりなんだけど、もちろん身体も、いや、そのほか

    この怠惰でモラトリアム的状況がずっと続けばいいのにと思っていた。

    最終話_この怠惰でモラトリアム的状況がずっと続けばいいのにと思っていた。

    「ねぇ、楓くん」ゆきさんが僕を呼んだ。 「なぁに」とゆきさんにぎゅーっと抱きつくと、よしよし、と頭を撫でられ僕は嬉しくなった。 「楓くんはさ、小説、誰のために描いてるとか、あるの?」 「うーん、あんまり」 「じゃあさ、私のために書いてよ。って言ったら困る?」 「んーん、でもなんで?」 「楓くんはさ、私のこと大好きじゃん?」 「そうね」ぎゅーっと力を入れるとゆきさんも「うりゃっ」と力をいれて窒息させにきた。 「私ね、歌う時とか、歌詞書くとき、いつも楓くんのこと考えてるんだ

    最終話_この怠惰でモラトリアム的状況がずっと続けばいいのにと思っていた。

    もうちょっとブランコで遊んでからキスをしよう

    普段乗らない中央線で普段は降りない駅からコンビニに寄ってジュースを買って公園に向かう。 ブランコしかない公園。柵さえもない公園。赤いブランコがギーコギーコと風に揺られ。 「私ね、縛られるのが嫌なの」 「私ね、あおみたいな男たくさんいるけど、君もでしょ?」 「私ね、思うの」「結婚は契約だけど交際は信頼でしょ?」「見えないのよ、だから大丈夫」「私ね、正直、あおくんの顔好きじゃないのよ、ジャガイモみたいで、お世辞にもカッコよくないし…そういうところ、あおくんは自分のことよくわか

    もうちょっとブランコで遊んでからキスをしよう