初のロードスター試乗! 1.5の走りはどうか?
近くのマツダディーラーに電話してみると、運良くすぐに試乗出来るとの事でした。
私は興奮しながら人生初のロードスターに乗ってみました。
低い! とにかくコックピットが低い...…
スポーツカーとはこんなにも低いのか!?
そして予想通り室内には余分なスペースはありません。
しかしそんなネガティヴ要素を打ち消す程のカッコよさが、ロードスターにはあります。
そしていよいよ発進してロードスターの走りを実感してみると、意外や意外発進のクラッチミートでもエンジンはブルブルする事なく、スムーズに発信します。
1.5リッターとは思えない程の極低回転域のトルク発生と扱いやすさです。
そしてハンドリングやシフトチェンジが楽しい♪
空いている道路に出てアクセルを踏み込んで、ロードスターのパワーを確認する事にしました。
2速にギアチェンジしてアクセルを踏み込むと、いかんせん肝心のパワーが物足りません。
しかし1速で加速しながら、そのまま高回転をキープしながら2速に入れる走り方をすると
なるほど確かにエンジンは元気よく上まで回って、加速を体感出来ました。
つまりロードスターのパワー特性は、フラットな回転特性ながら
1速ギア以外でのフルスロットルでは、アイドリング~3000回転まではアクセルを踏んだ瞬間のパワーが明らかに不足しています。
またこれには1つ別の理由がある事に後で気が付きました。
それはディーラーの方と同乗しているという事です。
ロードスターの様な軽さに全てをかけている様な車にとって、2人乗車という状況はかなり走行性能が変わってきます。
成人男性1人約70キロの方が乗ると
車体重量1010キロから
1080キロになり、もうRFと近い重量になってしまいます。
そういう事もあって私のフィーリングでは
1.5ではパワー不足という印象になっているのかも知れません。
私の中で「これがロードスターなのか?」という疑問が頭に残りました。
これまでyou tubeで土屋圭一さんが「ロードスターは2リッターが良い」
と言うのを見ても、土屋さんはプロレーサーだから求める水準が高過ぎるのだと思っていました。
実際にロードスターを試乗して私が感じたのは、1.5リッターのロードスターは明らかにトルクが不足しているという感想でした。
確かに上まで回すような運転をすれば、それなりに早く走れる車です。
しかしそういう高回転向きにエンジンの特徴は裏を返すと、瞬発力にかけるという事でもあります。
これはバイクで言うとCB400SFの様なエンジン特性と良く似ています。
CB400SFは400CCの4気筒ツインカムVTECエンジンで
1万回転以上回る高回転エンジンです。
4000回転以上のパワーバンドを保ちながら、ギアチェンジを駆使して走ると、とても良い加速で走ります。
しかし逆に言えば、とにかくアクセルを開けないと走らないバイクです。
パワーを回転数で稼ぐタイプのエンジンです。
だから燃費が凄く悪いです。
このタイプのエンジン特性が好きな人も沢山居ますが、私はこの手のエンジンが好きではありません。
私は低回転域からフラットに太いトルクが発生するタイプのエンジンが好きです。
なので私の持っている2台のバイクも単機筒と2気筒です。
バイクの場合4気筒だと最低700CC以上は無いと、トルクが細い印象です。
話は戻ってロードスター1.5ℓですが
私のロードスターのイメージは、もっと全回転域でパワフルな車という印象でした。
冷静に考えてみればいかにロードスターが1トン程度の軽量車と言えども、パワートレインは自然吸気の1.5ℓです。
そんなにパワフルな訳がありません。
私のロードスターに対する印象があまりにも過大過ぎたようです。
そしてたまたまディーラーさんの提案で、翌日RFに試乗させて頂く事になり
早速1.5リッターと、2リッターの違いを試す事になりました。