ロードスター2リッターの走りはどうか?
とても親切なマツダディーラーさんのおかげで、前日に引き続き
今日は2リッターモデルのロードスターRFを試乗します。
私は早速走り出して路上に出ると、交差点を左に曲がって
2リッターのロードスターのパワーを試すべく、アクセルを強く踏み込んでみると、明らかに1.5とは加速力が違います。
特に2速、3速ギアで低回転からアクセルを踏み込むと、タイヤが路面を蹴る様な加速力がRFにはあります。
「これはトルクが太い!」
ただ幹線道路を普通に流している状況では、1.5も2リッターも違いは全く感じません。
私にとっては低回転域からグワッと車体を押し出すような加速感がある
2リッターのロードスターが運転していて楽しい! というのが率直な感想でした。
これこそが私の求めていたロードスター像そのままでした。
やはり1.5と2リッターの最大の違いは、低回転域のトルクの太さです。
具体的には1.5では2~3速ギアで、アイドリングから一気に加速しようとアクセルを一気に踏み込むと、モワッとした加速に対し
2リッターは2~3速ギアからでも、パワーがすぐに立ち上がるダイレクトさがあります。
特にアイドリングから3000回転までの低回転域で、アクセルと車体が一体化したような感覚があります。。
私の個人的なロードスター1.5と2リッターの印象は
1.5は1速ギアから回転数を上げていって、2速、3速と加速するには申し分無いパワーがあります。
しかし1速ギア以外では、低回転域の瞬発力に欠けます。
具体的には2速、3速ギアで3000回転以下では、アクセルを一気に踏み込んでも、加速の立ち上がりの鈍さが目立ちました。
それに対して2リッターは2速、3速の低回転域からでも力強く加速します。
感覚的に言うと全回転域がパワーバンドのようなイメージです。
私にとっては1.5と2リッターは、別の車と言う程パワーの違いを感じました。
1.5のロードスターはある意味、エンジンを回して走りを楽しむ車と言えるかもしれません。
1.5は2リッターよりも100キロ軽い車体を活かして、気持ちよくレッドゾーンまでフラットに回るエンジン特性は、素晴らしい素性の良さを感じます。
2リッターの方はどんな回転域からでも、瞬発力がある加速を楽しめる特徴があります。
また上り坂や50キロ位からの中間加速も十分なパワーがあります。
ちなみに停止状態からの絶対的な速さでは、1.5も2リッターもそんなに大きくは変わりません。
1.5は軽さを活かして1速から高回転域まで使うと結構早いです。
しかし走行状態から一気に加速するような中間速度からの追い越しの状況では、2リッターが圧倒的に速いです。
特に40キロ位から3速で加速しようとすると、1.5ではアクセルオンでも回転上昇が鈍いので、2速にシフトダウンして高回転域を使って鋭い加速を得るのに対して
2リッターは3速そのままでも鋭く加速します。
この辺りが1.5と2リッターの最大の違いのように思います。
ちなみに1.5の幌と2ℓのRFでは、価格差が70万円位違います。
この価格差をどう捉えるか? という事になります。
まずエンジンが500cc大型化します。
それに合わせてプロペラシャフト、デフ、ホイール、ブレーキ等足回りの構成部品が大型化します。
その上ルーフが幌から自動開閉式のハードトップになります。
これだけ変わる事を考えると、70万円程度の価格差はお買い得といえます。
100万円位アップが妥当かも知れません。
恐らくマツダがこの価格差を少しでも抑えるべく努力したのでしょう
ちなみに2リッターのロードスターの動力性能は、一般的な乗用車に比べるとかなり早いです。
(パワーウェイトレシオ 約6)
車体が1100キロしかないので、セダンと比べると3リッターのNAセダン位の動力性能があります。
パワーウェイトレシオだと4リッターのセルシオや、シーマよりも上です。
ロードスターの軽快さ、素晴らしいハンドリング、美しい芸術品の様な外観、それに加えて十分な動力性能。
私は試乗を終えて、すぐに購入候補をRFに切り替える事にしました。
ロードスターを購入するにあたって幌か、ハードトップかという選択肢の中で私は幌一択でした。
それは幌の方が軽いしオープンにした時にも、ドアのラインがそのまま後ろまで一直線になり開放感が抜群です。
また価格も幌の方が安いし、ハードトップを購入する予定は全くありませんでした。
しかし実際に走らせてみると、価格面やオープンにした時のデザインよりもパワーの方が遥かに重要でした。
2リッターはアクセルを踏むのが楽しみになる車でした。
また私の好みも影響しています。
私は高回転域を使うより、低中速から鋭い加速してくれるエンジンの方が好みです。
まあ2リッターの幌が有れば1番ジャストだった訳ですが、国内のラインナップには無いので仕方ありません。
今後ロードスターRFは私の長い相棒になってくれる事でしょう。
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