Vol.1 コロナ時代の今、僕たちが高齢者のためにできること
新型コロナウイルスの感染拡大と、それに伴う外出自粛措置が世界中で猛威を振るっています。感染リスクを恐れず治療に当たっている医療従事者には、本当に感謝の言葉以外にありません。
今回の新型コロナは、人と人とのふれあいやコミュニケーションという現代の人間活動の根本に恐怖心を植え付けました。集団免疫を獲得したり、ワクチンが開発できたりすれば別ですが、飛沫などによって感染するということが明らかな以上、これまでのように他の人とふれあうことに嫌悪感を持つ人は増えるでしょう。親しい人、信頼する人と、それ以外の人を分ける壁は広がっていくように思います。
離れて暮らす親に「マゴコロボタン」
今回、noteで自分たちについて書こうと思ったのは、コロナによって世の中が変わっても、自分たちのビジョンとサービスには存在意義があると考えているからです。
僕は2012年にMIKAWAYA21という会社を創業しました。現在は「まごころサポート」という名称で、シニア向けに20分500円の軽作業代行サービスを提供しています。電球交換から家具の移動など、シニアからのご依頼には何でもお応えしています。
数年前、「マゴコロボタン」という安否確認を兼ねたコミュニケーションツールを開発しました。生産能力に限界があり、すべての注文にお答えできない現状ですが、外出自粛制限で実家に帰れないご家族からの引き合いが増えています。
今後は、シニアの感染リスクを下げるため、置き配と買い物代行をセットにしたサービスを安価に提供することも検討しています。
「21世紀の三河屋になる」
MIKAWAYA21という社名はサザエさんに出てくる三河屋のサブちゃんをイメージしてつけたものです。
三河屋のサブちゃんは磯野家の玄関ではなく、勝手口から「サザエさーん」と声をかけます。プライベートな場である勝手口に出入りできるのは、それだけ磯野家の信頼を得ているということ。シニアに信頼してもらえるような、いわば21世紀のサブちゃんになりたいという思いを込めてMIKAWAYA21という社名をつけました。
2012年に起業して早8年。当時、思い描いた世界とはかけ離れた世界になりつつありますが、人との接触を嫌うコロナ時代をどう乗り切り、どんな付加価値を社会に提供しようとしているのか、これから数回にわたって、ここで僕たちの考えや事業内容を伝えたいと思います。