装甲騎兵ボトムズ 第1話「終戦」後半~○○も本編だなんて、そんな……~
CM明け、相変わらず謎の女性に見つめられっぱなしのキリコ。緊迫した雰囲気なんだけど、しかしどこかシュールだ……!この女性の表情、よくよく見ると口元がちょっと笑っているようにも見える?瞳もどこか勝ち気な感じがするような。
大げさびっくりリアクションを経て、耐えきれなくなった主人公、カプセルの蓋を閉めます。そこへ隊長達がやってきて、カプセルを回収する流れに。
ここで、主人公がロボットに乗り込むときの動作がかなり丁寧に描かれます。
操縦レバーを引き寄せて、それをクイッて曲げて、自分の右肩の上あたりにあるボタンをポチッ。するとロボットの“フタ”が閉まり、狭い狭いコクピットの中に閉じこもった状態に。
メカのギミックを動きで説明する、ささやかだけど貴重な場面だなぁと思います。乗り込むときこういう風にするよ、とか、大きなフタにさらに丸い穴が空いててそこにメカの頭部がはまる仕組みになっているよ、っていうのがわかるようになっている。
さて、この作戦結局なんだったの?と思っていたところに、突如どこからともなく爆弾が。キリコは爆発に巻き込まれ、吹き飛ばされてしまう……
この時かかるBGMも最初聴いたとき衝撃だったな……金管楽器のブォ~ンブォ~ンって音が耳に残る。「ああ、時代を感じるBGMだなぁ、80年代のアニメなんだなぁ」なんて思ったり。
キリコ、気絶。瞳を閉じた姿を見ると、まつげが長くて美しい。彼、美少年なんだな……
一瞬、恐ろしい戦禍の描写がはさまれる。おそらくキリコの記憶のフラッシュバック。そして、伝説の拷問シーンへ……第1話でコレをやるんかい、という『装甲騎兵ボトムズ』のハードさを裏付ける大事な場面ですわ……。
椅子に座らされ身動きが取れないキリコ。目の前には顔の見えない男が立ち、キリコの身の上を質問してくる。キリコの誕生日が2326年7月7日であることが発覚!しかし、まさかこの物語、地球が舞台じゃないのにグレゴリオ暦を採用か?!(こまけぇことはいいんだよ)
男は盗まれたカプセルの情報を聞き出そうとしている模様。中身が何なのかは知っているキリコだが、ここはしらばっくれる。そしてあえなく電圧攻撃による拷問……
のちの鑑賞で気づくのだけど、このシーンの作画監督はさっきとは違うんですよね。最初は塩山紀生さんが担当してて、拷問シーンは清水恵蔵さん担当で。回ごとに、場面ごとに目まぐるしく絵柄が変わるのもこのアニメの醍醐味だと、だんだんわかるようになっていく……(もはや沼……)
キリコを尋問していた男の名前が明らかに。ロッチナ。変わった名前だな……いい声だ。ダンディ。声を出すだけでオーラが。そして気づく、これは銀河万丈さんだ、と。
囚われのキリコ、ふるさとの星へ帰ることに。その先で待っていたのは、さらにつらい拷問だった。脳刺激を3時間も受け続け、ついに心肺停止に追い込まれてしまう。無理な拷問を続けたロッチナに対し、フーセン軍医(CV:カン・ユー)もお怒りの様子。
なんとか蘇生させられたキリコ、ここでこっそりネジを拾う。「よしよし、これを使って脱出だー」とちょっとワクワクしながら見ていたら、その後の展開が鮮やかでしたね……
キリコを牢屋へ連れていきながら「3日ぶっ続けで拷問を受けてるらしいぜ~」なんておしゃべりしているモブ兵(島田兵、いとおしい)。
牢屋のドアシャッターが閉まる直前にうまくネジを投げて……エラーブザーが鳴って……異常を確認しに来たモブ兵から銃を奪って……一瞬で銃をかまえるキリコのカット。カッコイイ!逃げろ逃げろ!逃走BGMもなんてノリノリなんだ!
一方その頃、怒りのロッチナビンタが炸裂、キリコを逃すまいと総員出動命令が出されてしまう。さらにすべての出入り口が塞がれることに。おかげでシャッターが閉まりきる前にハシゴを上れ!のシーンに突入だ!肩を撃たれながらも無事屋外へ出られたキリコ。戦闘機を奪って空へと逃亡……!(ネジを投げてからここまでの流れ、すげーテンポ良かった……好き……)
重要機密の手がかりを握る男を逃がしてしまった……!と悔しそうな様子のロッチナ。一方上司のバッテンタイン閣下はやけに冷静(この二人の温度差も、のちに確執を生んで決別する伏線だったのかな~)。
フーセン軍医(CV:カン・ユー)によると、キリコの身体には“ビーコン”なるものを埋め込んでおいたので大丈夫だと……発信器のことなのはすぐわかったけど“ビーコン”っていう名称は始めて聴いたな……。
戦闘機で飛び立つキリコ。ここで、その日終戦を迎える、というドラマチックなナレーションが語られる。なれど、「“あれ”を見たときから、俺自身の戦いが始まっていたのだ……」と、戦争が終わっても俺の戦いはこれからなんだぜ~的な暗示をしつつ今週の物語は終わり。
終わった~お疲れ様~、と思っていたら、違った。
まだお疲れ様じゃなかった。
そう、予告である。
なんか、予告の中で“ソドム”とか“ゴモラ”とか聴こえてくる。し、知ってるよ、聖書に出てくるやつだよ!
他にも、“悪徳と野心”、“退廃と混沌”、コンクリートミキサーがなんちゃらとか聴こえてくる。
そしてそして、次回「ウド」と読み上げられたのち、
「来週もキリコと地獄につき合ってもらう」(チャラッチャン!)
……なんだ、まさかこのアニメ、予告も本編だというのか……?!いや、今回だけかもしれない。こんなにノリノリなのは。まだ最初だし……(と、油断していたら、次回でもコーヒーがなんちゃらとかかまされてしまい、予告も心して見なければならないと思い知ったのだった)。
エンディング曲がまたしっとりしてて良い。映像は一人の女性しか登場せず。スコープドッグの中で雨宿りしてるのかな?なんて最初は思った。物思いにふけっている感じ。
私はアニメのエンディングでいつもキャストをチェックするクセがあり、どんな声優さんが出てたかな~と毎回楽しみにしているんですが、初めてボトムズを観た時、恥ずかしながら郷田ほづみさんの名前を知らなかったんですね。
そのかわり、ほづみさん以外の名前は全員知っていたりして。「郷田ほづみさんと山田俊司さんと長堀芳夫さんが今回初めて見る名前だな~」と思って調べたら、山田俊司=のちのキートン山田さん、長堀芳夫=のちの郷里大輔さんだったりしてね……
ただ、郷田ほづみさんも名前こそ知らないものの、声は絶対聴いたことあるんですよ。ハリー・ポッターのルーピン先生の声の人だよ!あの優しい先生の吹替えだよ!
あと、秘密結社オタクとしては、今回限りのフットーさんとトガルさんの声優が誰か特定したい。エンディングのクレジットにキャラ名が載ってない……多分私の耳が正しければフットー→広瀬正志さん、トガル→大林隆介さん……かな……自信ない……
……書きたいように自由に感想を書きつらねてきたが、やっぱり長いな!こんな調子で本当にゴールにたどり着けるのか……ひとまずウド編の完走、頑張ってみよう……ここまで読んで下さった方、ありがとうございました!次回も青川と長話につき合ってもらう!(チャラッチャン!)
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