かげちん

絵描きの影、かげちん。 見る専ですが、また文章書けたらいいな。

かげちん

絵描きの影、かげちん。 見る専ですが、また文章書けたらいいな。

最近の記事

グラスの中にいたことに気づく

約4年間働いていた仕事を辞めて、いまは たんまりと貯まっていた有給を消化中である。 まだ1週間も休んでいないのに ずいぶんと休んでいるような心地になっていて、そんなに日々あくせくとしていたのだろうか、という気持ちになっている。 スケジュール帳に予定を書き、クリアしていく。無理のない日々。やっとタンスのなかの服を整理する。髪を念願だった色に染める。好きなネイルをする。久々につけまを買う。 夏なので友人らとバーベキューをしたり、海でジェットスキーに乗ったり、花火を見たり、日焼

    • 『居るのはつらいよ』を読んで

      『居るのはつらいよ』という東畑開人さんの本を読んだ。 最初は著者のことを、なんだこいつは、研究者ってこんな感じなのか、よく分からんなと思いながら読み、なに!もう結婚して子どももいるなんて!そんで学校に通いながら研究だと!そんで夢を持って仕事だと!これはフィクションに違いないと思ったらそこはノンフィクションなのか!なんて贅沢な!私にはこの本が読めるのか?と読書が久々だったせいもあったのか、わなわなとしていたが読み進めるにつれ、トンちゃん…トンちゃん…と感情移入したり、えっ、と

      • 結婚についてハドルしてみた

        結婚についてハドルしてみた。 ハドルとは、zoomの顔の見えない音声通話のようなもので、slackというアプリでつくられた とあるチャットルーム内の人たちでそれは行われた。 この多くの人が共通しそうなテーマのハドルは、古参先輩によるとやはり過去にもあったらしい。 今回はルーム内で何人かの人が結婚の話をしていたこと、結婚に前向きになれない人同士で話し合うのが良いとオススメされたこと、そしてこの頃SNS等で結婚について熱く話題が出ていたことなどの勢いに乗って やいのやいのし

        • 真逆の人との邂逅

          今しか書けないような文章がある、そんな気がするから、残しておこうと思った。 小さな小さな物語が 思い出になる前に。 私はこの約1年の間に、ハシダ(仮名)という男と出会って、自他ともに分かるぐらい心も体も元気で健康になった。 ハシダは、私が親と一緒に惰性で決めて働いているドラッグストアによく来るお客さんの1人だった。うちは態度の悪いお客さんは少ないが、たくさんのお客さんの中でもなぜかハシダが来ると私はホッとしていた。ハシダを見かけるようになって1年経ったころ、ある日突然話

          アマビエ

          アマビエ様。

          アマビエ

          『家』

          シリーズ - 1 -

          『職場でこんなことがあった』

          シリーズ - 1 - 空白の陽だまり

          『職場でこんなことがあった』

          はじめてみた

          有難いことに、私の文章を褒めてくれる人もいる。だけど二言目にだいたい言われるのが「赤裸々だね」である。私自身は赤裸々を意識している訳ではない。では「意識して赤裸々にしたら」私の文章はどうなってしまうのだろう。膣も胃袋も丸見えの人だね、などと言われるのだろうか。でもそれって美しいのだろうか、どう思う?と、わりとどうでも良い問いだと分かっていたから、どこの誰にでもなく空に投げかけてみた昼の15時36分。

          はじめてみた