付着.37 ユーモアは最強のアイテムである。
今回は「ゆ」だ。
ところで、あなたは幽霊を信じているだろうか…なーんて怪しい話しはしない。が。お彼岸なので土曜日はゆっくり墓参りに行きたいと思っている。こう見えても(どう見えてるか知らないが。)墓参りはちゃんと行きたい方である。
理由は、心地いいからだ。じいちゃん子だったのもあるが、自分を見つめ直すいい機会だとも思う。ちゃんとやってるぜ。って毎回言えるようにしたいしな。今のところ言えてないのだが。
胸を張れるように、今日も(は?)真剣な姿勢でテーマに向き合おう。
選んだテーマは「ユーモア」である。
皆さんは今、「欲しいものは何ですか?」と問われたらなんと答えるだろうか。お金?時間?平和?自由?人の欲望は尽きることがない。欲しいものなどいくらでもあるだろう。
その中でもずば抜けてるもの。俺が一番欲しいもの。それがユーモアだ。
かといって、ユーモアの日本語訳は知らない。なんとなくのイメージしか持ち合わせていないが、それかまた、良い。
I love youを月が綺麗ですね。と訳した話があるように、ユーモアに関しても人それぞれの捉え方があっていいはずである。
思うのだ。ユーモアは自由だと。ユーモアは平和だと。
ユーモアは時間を生み出すことができるし、必要であればお金も生み出せるだろう。
ユーモアは幾つもの発明をもたらした。ユーモアは幾つもの発見をもたらした。この世界を作ったのは、人々の中に眠っているユーモアだと思う。
真剣に愚直に、物事に向き合うのは大切だ。でも、そこに一欠片のユーモアがあれば尚よい。ユーモアは物事の裏側まで見透せるコンタクトレンズに姿を変えてくれる。
芸術作品、建造物、料理に日用品。ずっと残っていくものにはいつだってユーモアがある。これからの世界はもっともっとユーモアで溢れていくだろう。
ユーモアは決して主張しない。滲み出るものだ。必要な時、必要な形に姿を変えて、世界を素晴らしいものへと導いてくれる。
ユーモアは決して支配しない。飄々と旅を続ける風のように、自由で奔放で、それでいて寄り添ってくれる。
ユーモアはカラフルだ。四季折々の景色のように、心に彩りを与えてくれる。
ユーモアはイメージだ。言葉の枠を越えて存在する。目に見えない世界に住んでいるのだ。
ユーモアは悲しみを生まない。優しく、厳しく、丁寧で、誰も傷つけず導きを与えてくれる。
俺の思うユーモアとはそんなものだ。言葉には表せない。イメージそのもの。でも確かに存在する。
般若心経について少しばかり調べたことがあるのだが、「空」は空っぽってことじゃないらしい。空が存在することを知るのだと。空は無いが無いがある。
昔、自分で書いた歌詞の1節に「缶ビール飲み干したら、からっぽが側にいて、なんか心いっぱいになった。」というものがあった。
これ。実は、結構気に入っている。
からっぽは無いわけじゃない。からっぽがあるのだ。
般若心経を調べたとき真っ先にこの歌詞を思い出し、過去の俺は悟りをひらいていたのかと思って喜んだものだ。
掴めそうで掴めない雲のようなユーモアが欲しい。
小さくて、やわらかくて、温かくて優しい。そんなユーモアが欲しい。
あなたの笑顔に出会うための、ユーモアが欲しい。
そんなことを思いながら、日々を送っている。
あなたは今、何が欲しいですか?
それは、誰かを笑顔に変えることができるものですか?
誰かの為になんて生きられないし、自分のために生きるしかないんだけど、一欠片のユーモアはきっと自分も誰かも幸せにしてくれる最強のアイテムだと思うのです。
なかなか見つからないし、なかなか身に付かない。もしかしたら誰でも持っているのかもしれないし、もしかしたら一生手にいれることは叶わないかもしれない。けど、人生を賭けてユーモアを探して生きたいと思っているわけです。
明日もいい日になるといいね。
その手に小さなユーモアを持って、笑えるといいね。
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