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付着.39 LOVEはじめました。

今回は「ら」だ。

皆さん。好き音楽、好きなアーティストはいるだろうか。好きになったきっかけを覚えてるだろうか。

友人が明日、10年続けたバンドを解散する。俺にとって、とても大切なバンドだ。コロナの影響で最後の姿を観に行けないのが辛い。自分に作曲の楽しさを教えてくれたバンドだと思うし、出会っていなければできない経験が沢山あった。

バンドのボーカルは音楽全般に詳しいがMr.Childrenも好きだった。

今日は彼に敬意を込めて「LOVEはじめました」をテーマに書いてみたいと思う。

LOVEはじめましたと聞いて、ミスチルの曲じゃん!と思いましたか?なんでそのテーマなのと思いましたか?LOVEはじめましたという曲があるんです。そして、この曲は俺がミスチルの音楽を聴くようになったきっかけなのである。

大好きな曲だけど、友達は知らない人が多くてカラオケで歌えないのが残念なのだ。凹凹だが、じゃあミスチルの曲なら全部知ってるからコアなの歌いに行こうぜと言われると、今度はいやぁ…それは…凹凹となる。

好きなアーティストでも、聞き流してる曲があるし、下手したら聞いてない曲もある。今年に入ってからpink~奇妙な夢という素晴らしい曲を知ったし、乾いたキスも同じだ。

じゃあお前、LOVEはじめましたがきっかけなんてコアなファンの顔して実は全然しらねーじゃんか!とお叱りをうけそうだが、きっかけは間違いなくこの曲なのだ。

世代的には小学6年か中学の時、友人がDISCOVERYというアルバムをまるまる聞かせてくれたり、自分でも口笛というシングルだけは買ったこともあった。今思えばその友人は早くからいい曲を聞いてたぁと思うのだが、当時の俺にはあまり響かなかった。口笛は好きだったけども。

なんだか友人に悪いので口笛を買い、さも好きな素振りをしていた為、その後もニシエヒガシエや光の射す方へ、深海やシーラカンス。一曲づつ説明しながら紹介してくれたのを覚えている。

一言で言えば、その曲達が怖かったのだ。なんか暗い。小学生ならそんなもんだろう。X JAPANなど、もうオバケと変わらない存在だった。

これは家族旅行で後楽園遊園地のヒーローに僕と握手しに行ったとき、たまたま東京ドームでXのライブがあったようで、衝撃的な格好の「ファン」を見てしまったせいだ。幼い頃に見たファンの記憶から、Xは解散するまで怖い人達だと思い聴いていなかった。残念だ。

それから数年、イノセントワールドや名もなき詩、シーソーゲームに抱きしめたい。怖くない歌ならたまに聞くこともあったが、ミスチル好きっす!と言える程ではなく、知ってる曲があるバンド。位の存在だった。

ある日、たまたま飲みに行った先輩の家でミスチルのライブ観ながら呑もうと言われ、特に応答したわけでもないが流れ出したDVDの1曲目がLOVEはじめましただ。一撃で掴まれて、帰ったあとすぐDVDを買いに行ったし、ミスチルのライブにも何度か遊びに行った。

きっかけってのは不思議だなぁと思う。何かの拍子に突然好きになったり嫌いになったり。

人間関係も同じだと思う。明日解散してしまうバンドと初めて出会ったのはライブハウスじゃない。お互いの音楽を知らないまま仲良くなったのだ。気づけば一緒にツアーも回っていた。

誰でも、LOVEはじめましたはすぐ手の届く場所にある。音楽は楽しいよなと、最近よく思う。

ひとつひとつのきっかけを忘れず、大切にできたらいいなぁと思う。

バリアをはってるのは自分自身だ。音楽をやめてから、もっと早く聴いていたかった曲に沢山出会った。

何かにつまずいたら1度離れて見てみるのがいい。

遠回りしても良かったと言える大人になりたい。

これは吉井和哉さんの曲だ。遠回りして、道草食って、まだまだ続く挑戦を諦めず、楽しんでいって欲しい。

明日は最高1日に。

そういえば、雨男だったなぁ。

雨にも負けず、風にも負けず。音楽を楽しんで欲しい。

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