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『タミヤニュース』に受賞作を載せていただきました

定期購読している『タミヤニュース』。毎月、発売日が近くなると、自宅のポストを開けるのさえ楽しみになります。一月半ば、「タミヤプラモデルファクトリートレッサ横浜店」からも、『タミヤニュース』Vol.669 2025年2月号が届きました。

このお店は、横浜市港北区あるショッピングモール「トレッサ横浜」内に位置するタミヤ公式店舗です。
タミヤ製品はもちろんのこと、出版物や限定品、他社製オプションパーツも一部取り扱っています。レンタルの製作スペースもあります。

左側が物販。右側、ガラスで区切られた空間が製作スペース

そして毎年、春と秋に「モデラーズコンテスト」が開催されます。
私は昨2024年9月~11月開催の「タミヤプラモデルファクトリートレッサ横浜店 第28回モデラーズコンテスト」に応募し、拙作「ティーカップ情景」が「アイデア賞」を受賞。
こうして一月に、受賞作が掲載された『タミヤニュース』が、お店から送られてきたわけです。

ティーカップ情景

このお店との付き合いはもう十年以上になります。
たまーにですが、トレッサへ買い物に出かけた際にお店を覗いていました。
プラモ製作を休んでいた時も、お店の前を通っては気に掛かけたり、『タミヤニュース』だけ買ったり、作りもしないが新製品だけ買って帰ったり……。

そういう意味では、機が熟したというか、自然な流れというか。
昨年7月に同じくタミヤ主催の「東武タミヤモデラーズコンテスト2024」で入賞できましたから、その勢いで、このコンテストにも応募することにしました。

以前は見学するだけでしたが、今回は応募する身に

このコンテストの魅力の一つは、お店の立地です。
トレッサ横浜というショッピングモールのフードコートエリアの前に位置しており、コンテストの作品も、お店とフードコートを挟んだ廊下に展示されます。
老若男女問わず一般のお客さんが通るところに展示されますから、自然と目はプラモデルへと向かいます。
実際、フードコートの周りをちょこちょこ動き回る子どもが作品を気にしたり、普段全くプラモデルに触れないであろうおばさんが家族に「見て見て」と作品を指さしながらその場を通っていく――。
プラモデルが生活圏内に溶け込んでいるのがいいんですよね。

展示スペースの裏手にフードコート、手前にタミヤ店舗がある

さて、他の展示会への出展もあるなか、応募要項を見てから締め切りまで、一か月しかありません。
しかしバフがかかっているワイ、アイデアがすぐ思いつき、着手。

去年7月に発売されたばかりの1/35 ドイツ機関銃チーム(大戦中期)を題材に選びました。製作過程をXに投稿したら、個人的にはバズったと言ってよいくらい拡散され、ビビりました……。
この投稿のアウトリーチ率の高さを見るに、スケールモデラーとの趣向の隔たりが浮き彫りになり、プラモデルの楽しみ方について改めて考えさせられました。

目標は何かしら入賞することでしたから、「アイデア賞」を頂けて、嬉しいですね。

副賞など手厚い対応もさすが

表彰式では、長谷川マスターから総評や評価のポイント、また直近の「タミヤフェア」周辺の秘話的なものを聞けたり、記念撮影もあり、楽しいひと時でした。受賞された皆さんも勝利した姿といいますか、清々しい集いでした。おめでとうございます!

応募数が一時はだいぶ減ってしまったとのことでしたが、持ち直してきて今回は48点。いくつか参加してきてた身として、コンテストで大事なのは、「受賞に関係なく、応募することで、そのイベントの主体者になること。それによりプラモデルの見方、楽しみ方に変化がもたらされ、幅が広がること。一定の評価の枠内にあえて身を置くことで、作品を鑑賞する目が養えること。そして切磋琢磨できるモデラーさんとの出会い」ではないかと感じています。今年も応援していきたいです。

アクセスに車かバスが必要な場所ではありますが、この記事をご覧になった皆さまも、ぜひ気軽に応募してみてはいかがでしょうか?

応募作品はタミヤプラモデルファクトリートレッサ横浜店の公式サイトからご覧になれますが(末尾リンク参照)、開催期間中(2024年9月~11月)に撮影できた作品をいくつか紹介します。

最新鋭のF-35A。塗装前のプライマーの状態を再現した一作。きれいな作風に電飾まで見どころたっぷり。この塗装いつかやりたいです
授賞式でお隣だった少年の作品。恐竜がベースにいっぱい。若い人ならではの生命力、勢いってありますよね。これからもぜひエンジョイしてね!
F-14Aトムキャットは艦載の展示が多いですが、これは航空ショーのような一般向け展示シーンなのが新鮮です。それによりエンジンが置いてあるのも自然な演出になっていますね
作品名は「せんそうのおわり」。親子で作ったそうです。使われなくなってずっと放置されたところに花が咲いたのをイメージしたとのこと。こういう作品は、受賞の有無に関係なく、コンテストって大事だなと再認識させられます
確か12歳の方の作品。冬季迷彩、いい塩梅ですね。雪の表現が実感あります
12歳のモデラーさんの作品。ヨンパチの凸モールドのA-10、グレーがいい感じ!
アフリカの情景は全体的に埃っぽい雰囲気が強く難しそうですが、これはレイアウトや密度感、配色が素晴らしいです
ライトブルーのバイクに対して、後ろのガードレールの錆や紅葉が差し色になっていて好印象
複雑なカラーリングをよくここまできれいに、そしてピカピカに仕上げたなぁと感心します
Ⅳ号突撃砲。タミヤヨンパチラインナップにはないので改造したとのこと。No.???とありますが、まさにキットが実在するかのような出来です
ミリタリーミニチュアの車両と歩兵セットという王道の組み合わせでありながら、雪だるまがいいアクセントですね。個人的にはワンちゃんのお尻が真ん中にあるのもグッド
ピカピカに研ぎ出しされたスピットファイア! ロータスF1を彷彿させるイギリスの煙草ブランドのロゴがあしらってありますが、大戦中、実際に英軍スピットファイアのパイロットたちも吸っていたのでしょうか。渋い!
地元の川や公園に通い観察して仕上げたとのこと! その姿勢が素晴らしいですが、カルガモって面白い模様ですね
躍動感がありますし、色使いがきれい。ベースの波、背景の岩と空、すべて効果的に使われていて勉強になります
一つのジャンル内で見た場合、カーモデルの仕上げと見せ方は拮抗している感があり、その中でエントリーすること自体も受賞も凄いと思うのですが、自分もいつか挑戦してみたいですね
この二つともあくまで主役はクルマで、それを引き立てるためのベースの使い方が勉強になります。上は大理石調、下はカーボン調でしょうか

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