クリスマスの気まぐれ.4
現に今だって、けなされようが、例えバカにされてそうでも、全く動じない所か笑ってる。
「って、そんな精神の話じゃないんです!」
身体を起こして、テーブルをバン!と叩いてみる。
「そもそも年上だからって、頼れるとは限らないのよ?」
スミレさんが、妖艶な笑みを浮かべた。
私の知っている限りだと、今は彼氏はいないはず。
男なんてどうしようもない。
と、いつも言ってはいるものの…。
職場でも、お客様にも、羨ましいくらいめちゃくちゃモテている。
「確かにそうですよね…。
そうなんですけど、ちゃんとした年上というか…。」
気分が重くなることを、思い出してしまった。
私はそのまま勢いでビールをゴクゴク飲み干してしまう。
「…って、ナズナちゃーん。
村田さんって年上だよね~?」
肩を震わせてギクリとしながら、誤魔化すように店員さんを呼んでビールを注文する。
「にじゅう、はち?く?
くらいじゃないですかぁ?」
「へー、ナズナちゃんより年上だねぇー。」
ニヤニヤしてるよ!
こわい…。
「村田さんって、最近入荷したお菓子の会社の営業さんですか?」
アヤメが言う。
「クリスマス用のチョコですよね?」
カンナまでシレっと答えている。
「さっすが、販売促進部期待のエース!」
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