劇場版『鬼滅の刃』無限列車編を4回観て思ったこと。
気がつけば興行収入が275億円を突破し、歴代2位であった「タイタニック」を超え、アニメーション映画歴代1位目前という功績!
まさに社会現象と呼ばれるに相応しいその勢いは止まることを知らず、
昨日発売した原作の最終巻発売では、新聞の一面をキャラクターたちが飾るなど、とんでもないことが起きている。
そんな私もなんとまさかの劇場版を4回観に行くというハマりっぷり。
過去にも先にも、ここまで何度も観たいと思う映画はないかもしれない。
そんな劇場版「鬼滅の刃」無限列車編。
なぜここまで人気なのだろうか。思わず色々なことを考えました。
「呼吸」という技名が子ども&オタク心をくすぐる
まず最初に思ったことは、水の呼吸であったり雷の呼吸であったり、なにかにすぐ例えやすい、使いやすい技名ではないだろうか。
私もついなにか集中しなくてはいけないときに、
全集中!!と言ってしまったりする(笑)
また、水や炎、風といういわゆる「属性」ものは、ほかアニメやゲームの設定にもあるように、とても親しみやすい。
その上好きな属性があったりするもんだから、ホイホイだ。
そしてつい口に出して言いたくなってしまう、●●の型。
これも本当によくできているなぁと感じたところのひとつでした。
難しい言葉のようで、語呂がとてもいいのですぐ覚えられる。
子どもにはたまらないのではないでしょうか。
はっとする台詞の数々
吾峠先生の作品は短編集からも感じていましたが、とても独特。
そこにはTHE・吾峠ワールドが拡がっています。
確か編集さんだったと思うのですが、冨岡義勇さんの台詞である、
「生殺与奪の権を他人に握らせるな」
こんな台詞が書けるだなんて、というようなことをと仰っていたんですよね。
本当、ちょっと考えただけでは出てこない台詞がいくつもあるのも鬼滅の刃の魅力のひとつだと思っています。
こちらの感想記事でも書きましたが、私はとにかくこの無限列車編では炭治郎の台詞に何度も泣かされました。
声優・スタッフ...etcすべてが良かった
鬼滅の刃は声優からスタッフ、関わっている人たちすべての方が素晴らしかった。
誤解を恐れずに言うと、とくに声優はしっかりと役に合う人をオーディションで決めてくださったのだと感じました。
ひとりひとりの熱量が一点に集中しており、何のブレもなかったこと。
さらに作品を通して熱が熱を生んだということ。
誰かひとりでも欠けていたら、ここまでのものは完成できなかったんじゃないか。
そう感じるほどの「なにか」が、作品を通して伝わってきました。
コロナ禍という時代
そして一番大きかったのは、このコロナ禍という時代ではないかな、と。
映画が公開されたタイミングも、いろいろな制限はあれども少しだけ緩和されているように感じていたときでした。
みんな、外に出たかった。なにか感じたかった。遊びたかった。
いろんな想いが重なって、渦巻いて、鬼滅の刃人気に拍車をかけた。
ものすごいタイミングでの映画化だったと思います。
もちろん映画自体大変素晴らしいクオリティでした。
4回観に行くくらい、何度も観たいと思った映画でした。
しかし、このコロナ禍という時代ではなかったら?とふと考えると、正直また違ったかもしれないと思う自分もいるのです。
時間の使い方も違いましたし、なによりも仕事の状況が違いました。
鬼滅の刃はいろんな奇跡が重なった作品なのではないか、と、
ちょっとキザですが、私は思ったのでした。
ジブリはやっぱりすごい
突然のジブリなんですが。
そう思うと、このコロナという大変な世の中でもなんでもなかった頃に公開された「千と千尋の神隠し」は、やはり凄すぎたのではないか、と。
何度も言いますが、無限列車編も相当なクオリティで相当すごかったです。
しかし、やはりどこかこのコロナ禍の影響は大きいと思うのです。
1日に上映される本数も前代未聞でしたし、SNSやネットも普及しています。
鬼滅の刃は、口コミで拡がっていったことも大きいと思うのです。
しかし千と千尋の神隠しが上映されたころは、今ほどネットの力はありませんでした。まだメディアの力のほうが大きかった時代。
その中での興行収入308億は、えらいこっちゃです。
さいごに
なのであくまで個人的な考えではありますが、
鬼滅の刃が本当の意味でジブリを超すのは、
円盤(Blu-ray,DVD)が売れた時
なのではないかな、と。
千と千尋の神隠しは約400万本。
その下ももののけ姫、となりのトトロとジブリが続いています。
(※歴代日本のアニメ円盤売上枚数)
もちろん私は買う気満々です。
家で観て、炭治郎と一緒に叫びたいのです。
「逃げるなぁあああああああああああああ」って(笑)