エンゲルベルクの成績から4HT(ジャンプ週間)の成績を予想できるか?その3
前回までの記事
記事の内容は情報量が多いため、3回に分けています。読んでいない方、読み直したい方は以下のリンクからどうぞ。
4HT前の予想
4HTの総合3位以内の選手は、
クラフト、ヴェリンガー、小林陵侑、
順位は、
1位 クラフト
2位 ヴェリンガー
3位 小林陵侑
と予想していました。
4HTの結果
1位 小林陵侑
2位 ヴェリンガー
3位 クラフト
となりました。もちろん悔しさもあるとは思いますが、上位に入った皆様、おめでとうございます。面白い大会をありがとう。
1位から3位の顔ぶれは当てることができました。
一方、順位はぴったりと当てることはできませんでしたが、陵侑が優勝したからOKです。
陵侑は想像以上に強かった。データだけでは予想がつかないから、スポーツ観戦は面白い。
さて、総合5位以内の選手の成績を少し細かく見ていきます。
おおむね小林陵侑に10点以上の差をつけられたジャンプとして
・ヴェリンガー ビショフスホーフェンの1本目
・クラフト ガルミッシュ=パルテンキルヒェンインの2本目とインスブルックの1本目
・ヘール オーベストドルフとビショフスホーフェンの1本目、ガルミッシュ=パルテンキルヒェンインの2本目
・ラニセク オーベストドルフ2本とインスブルック2本目
があり、ここで小林陵侑と特に差が開いてしまったと言えます。
特に、ヴェリンガーのビショフスホーフェンの1本目は、小林陵侑にプレッシャーをかけるためにヒルサイズ付近を狙っていたでしょう。ドイツ人としてはハンナバルトさん以来の総合優勝を目指していただけに、非常に悔しい気持ちだったのではないでしょうか。
一方で、小林陵侑に10点近くの差をつけたジャンプは、ヘールのインスブルックの1本目だけでした。
全体として、非常に安定して高いレベルのジャンプを繰り出し続けた小林陵侑が、それぞれの試合で優勝無しでも3回目の4HT総合優勝を手繰り寄せました。
予想の精度を上げるためには?
全体を通して、エンゲルベルクの直近の成績と、過去の4HTの傾向を組み合わせると、4HTの総合3位以内の選手を予想する有効なデータになると思いますが、さらに予想の精度を高めるために必要な情報としては、やはり優勝候補者の過去の成績が考えられます。
例えば、
クラフトはガルミッシュパルテンキルヒェンインを苦手にしている、といった情報がヒントになると思います。それでも今回はクラフトが良く耐えたと思っています。
追加したらいいんじゃないか情報 大谷翔平のハデな活躍
大谷が大活躍のシーズンを送ると、その後開幕したシーズンで小林陵侑も派手に活躍します(相関などは、もちろん調べていません)。
次回予告
女子ジャンプの会場である「蔵王」のジャンプ台の風についてみていきます。雪不足が報道されていますが、なんとか開催できることを祈ります。