ボーダーを曖昧にしていく
勝手に「境目曖昧系」と分類しているジャンルがある。
現実の世界でははっきりと区別され、仕分けされ、別々の場所に位置づけらたり、隣り合っていてもはっきりとした線引きで交わらないものとされている、複数の世界。
たとえば、人間・植物・動物・鉱物・死者と生者、などなど。
それらの境目をぼやかして、さまざまな濃淡でまじり合わせたり、境目を自由に行き来したりする、そういう力学を持つのが「境目曖昧系」の作品だ。SFとかファンタジーとか、そういうくくりではない。
私は、そのジャンルに特別な思い入れがある。
好きというよりもっと深く、根源的に惹かれるものがあるのだ。
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