俺には心を読む力がある。「饗宴の赤」CLOCK UP 感想
こんにちは!エロゲー大好き画家のあおいうにです。
私のバックグラウンドにはいつもエロゲの問題があり、作風にかなり影響を受けています。
今回はエロゲの感想を書いていこうかなと思います。
一番好きなエロゲは何度かお話ししている通り、「夢幻廻廊」とその連作の「夢幻廻廊2」なのですが、ここは敢えて外してみます。
夢幻廻廊はその手のゲームの中ではメジャーな作品ですし、わざわざ私がしなくても既に考察し尽くされているでしょう。
気が向いたらそのうち夢幻廻廊についても語るかもしれません。
今回取り上げるタイトルは、「凌辱学園長/奴隷倶楽部 ~読心調教録~」というエロゲです。
本作は、シナリオゲー(物語を読ませることに特化しているエロゲのこと。)ではありません。
所謂、抜きゲー(エロやリビドーに特化しているエロゲのこと)、とりわけ凌辱ゲー(作中のヒロインに性暴行を加えることを目的としたエロゲ)と呼ばれるジャンルの作品です。
抜きゲーは抜きゲーで良いものだし、私は普通にこれを面白いと思っているし、思い出深い作品なので、レビューすることにしました。
シナリオライターは浅生詠さん、原画ははましま薫夫さん。そう、「euphoria」と同じスタッフです。
絵は可愛く、文章も読みやすいです。
2007年にCLOCKUPというブランドから発売されたエロゲで、2017年に「饗宴の赤 ~読心調教録~」と改題してリマスター版が出ています。
同ブランドの「euphoria」の大ヒットから、ブランドイメージを抜きゲー中心からシナリオゲー中心に、クリーンな方面へ変えたくなったのか、それとも、単純に「凌辱」の文字が倫理規定的な何かで発売タイトルに使用できなくなったのか、改題の真相は謎です。
(どこかに書いてあったら教えてください。)
私が本作をプレイしたのは予備校生の確か2011年ぐらいのことで、内容を鮮明には覚えておらず、リマスター版の方はやっておりません。そこだけご留意ください。
まず、ストーリー紹介。
牝奴隷にするヒロインは主に4人います。
桐谷優那、草薙のばら、椎名莉子、鈴木郁美。
それぞれ魅力的で、凌辱ゲーにしては珍しく(!)キャラクターが深堀りされているヒロインたちです。
凌辱ゲーって普通は、もっと女の子たちが「いやぁ~やめてぇ〜嫌だけど感じちゃう〜」とか言って、「ただ犯されるためだけに存在する」ような扱いを受けるんですよ。キャラが立ってない。
何故なら、抜きゲーのヒロインに下手に自我なんかがあると、安心して抜けない。罪悪感を抱いてしまうからでしょう。
でも、本作は違うんです。それぞれのキャラが生き生きしてて、素直に可愛い。
そう感じる理由としては、主人公が「相手の心を読める」という設定上、ヒロインたちの心理描写に特化しているからでしょう。
みんなそれぞれ可愛いヒロインたちなのですが、この記事では私の大好きなヒロイン、椎名莉子ちゃん(CV青葉りんご)中心に書いていきます。
莉子ちゃんの声優、青葉りんごさんはオープニング主題歌の「Insanity」も歌っています。これがまたいい曲で!!!かっこよすぎますよ〜!作中のロリロリ声からは想像もつかない、力強い発声。物凄い歌唱力。
一度、聴いてみてください。
莉子ちゃんの良さは、ズバリ、ご都合主義じゃないところです。
まず、心が読めない、奇想天外な言動をする。
冷徹な主人公もタジタジになるぐらい、とことん周囲を振り回す。
一筋縄ではいかない相手です。
でも、作品の性質上、「牝奴隷」にして「倶楽部」に送らなければならない。
さて、どうするか?
ここからネタバレです。嫌な人は見ないでください。
なんと、S女王様になってしまうのです!!!
奴隷じゃねーじゃん!!!
ロリの女王様……所謂「メスガキ」ってことですね。
こうして莉子様は立派な女王様として、主人公に貢献するのでした。
彼女だけは堕ちなかった。(のばらも一応完墜ちはしてないけども。)強すぎる……。凌辱ゲーで犯されずに無事生還なんてっ!!
本作の面白さは、こういった意外性があるところですね。
決してストーリーが面白いとか感動するとかではないんですけど。先が読めない、どうなるんだ?どうなるんだ?というワクワク感がある。
そんな凌辱ゲーを私は他に知りません。(ちなみに、「EXTRAVAGANZA」や「螺旋回廊2」や「アノニマス」は凌辱ゲーじゃないと思っています。何故ならエロ特化ではないから。)
「euphoria」はシナリオゲーだから比較対象ではないかもしれませんが、同じスタッフが作っている面白いエロゲとして、「饗宴の赤」はかなり推せます!
みなさま是非やってみてください!!!