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読書高等学校

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黙読部は音読部の天敵というショートショートから、派生した作品、日高が通う読書高等学校という架空の高校の日常生活を描く ジャンルSFコメディ #創作大賞2022
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2021年5月の記事一覧

音読部は黙読部の天敵(ショートショート)

日高は読書高等学校に入学したことを後悔する事件が起きた。
クラブがまさかの、黙読部と音読部しかなく、どちらかに入ることを義務付けられているからだ。
「チヨッリース、新入生さん体験入部かなぁ」
黙読部のドアの前で、開けようか迷っていると声をかけられた。
日高は、「は、はい、ど読書…好きなので……」と、目を逸らしながら言ってしまった。
 なぜなら、人と会話するのが苦痛にしか感じない性分だからである。

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