「全ては必要、必然、最善」、コロナもきっとそうであるはず!
5月2日(日)から6日(水)までの5日間、ブライダルコア伊谷及びレイガーデンは休業致します!
緊急事態宣言から、いくつもの項目を確認してながらの接客は本当に申し訳なくて残念です
ずっと鳥取にいて、ほとんどの方が、スーパーくらいにしか買い物に行っていない自粛生活の中で、まず感染していないであろうと思う人たちに向けて、もしもを想定して互いにマスクをし、ご来店の方一人ひとりの体温を測り、2週間以内に感染者の多発している地域へ出向いたことがあるかどうかなどを始め、幾つもの項目を質問してからでないと、接客をお受けできないというのは、本当に、営業しずらく、申し訳ないことです。
結婚式も、先々の約束をしにくい高齢のご親戚や、余命宣告を受けた身内の方がおられたりと、先に伸ばせない婚礼を計画している方や、学校が始まったら、当分帰っては来れないから、おじいちゃまおばあちゃまに見せるために、成人式の前撮影を今のうちに済ませてしまいたい方。それが難しくなっているなんて、この美しい季節に、本当になんという残念なことでしょう。
実質、入院しているのは二人、濃厚接触者の全てが陰性なのに
たった3人の感染者で、しかも一人はすでに4月23日に退院、濃厚接触の疑いのある人は全てPCR検査実施で全て陰性だというのに、多くの飲食店が休業、たくさんの事業所が、営業時間の短縮、ほとんどの人が感染していないにも関わらず、鳥取の街は本当に酷いありさまです。
この事態の中、全ての人が安心で、安全に商品選びや、サービスが利用できるようにするには、どうしたらいいのか、その新しい仕組みが必要です。心が安心できて、利用に不自由なく、できるだけ低予算で利用できる新しい仕組みを考えなくてはなりませんね。色々考えていますが、みなさんいいアイディアがひらめいたら、ぜひ教えてくださいね。できるように最大限の努力をするつもりです。
安心して利用してもらえるサービスの新しい形を、できることから始めよう
散々悩みましたが、今何ができるのか、何をすることがみなさんにとって喜ばれるのかを、頭を冷やして、正直、ゆっくり考えたくなって、大変急ではございますが、連休の間、ブライダルコア伊谷及び砂丘の家レイガーデンは休業させていただくことを決意いたしました。連休だから、出かけてみようかと思っていてださった方が、いらしたかもしれませんね、そうだとしたら、とてもありがたいことですが、そんな方々に、ご不便をおかけし、残念な思いをさせるかもしれませんが、どうかお許しくださいね。できるだけ早く、安心して使ってもらえるサービスの形を、できることから少しずつ始めていきます。
ある結婚式の上司の言葉を聞いて以来、その言葉に励まされて、今の私があります。今日はそのエピソードを紹介したいと思います。
棲みよく無き世を 棲みよく為すものは 心なりけり (詠み人知らず)
なんと、1ヶ月で婚礼準備
理由は忘れましたが、もう随分前のことですが、どういうわけか、一ヶ月間で準備をしなければならなくなった二人のウエディングをお手伝いをしたことがありました。1週間に1回では、打ち合わせが足りなくて、週に2、3回来ていただいたこともあったように記憶しています。九州から嫁いで来られた新婦で、新婦側の参列者は新婦のご両親と新婦の友人がたったお一人でした。
まだ、まだウエディングのプロデュースを始めて間もない頃だったので、レイガーデンのオリジナルプログラムやエスコートのスタイルが、今のように確立しておらず、当時はまだ、あらかじめ、お酌のタイミングをご案内していなかったので、新郎側のご両親が、婚礼の間、プログラムに関係なく、しきりにお酌に回られていました。
笑い声でかき消された新婦友人のスピーチ
新婦の友人のスピーチの番になっていたのですが、ご注意を申し上げるのも、なんだか憚られて、お席への誘導をしないでいたら、新婦にとってたった一人の友人の貴重なスピーチは、そのか細い声が、お酌をを受けたゲストの笑い声にかき消されてしまったのです。あれからもう何年もたったというのに、その笑い声をかき分けるようにして、一生懸命に友人のスピーチの声を拾う新婦の姿が、今でも目の奥にに焼き付いています。
結婚式の上司の祝辞の最後の一言が、私の人生を変えました
その披露宴で、実は、もう一つどうしても忘れられない出来事がありました。新郎の上司のスピーチです。新郎の上司は、「結婚生活を送るにあたり、必要なことが三つある」と語り出しました。「ちょっと考えてみてください、何かわかりますか?たいせつな事の三つ」よくある話だと思っていたところが今回は違っていたんです。
「一つ、楽しむ事。二つ、考える事。三つ、夢を持つこと」
そういうと、上司のこう付け加えました。二人は、結婚生活を、仕事を、家事を、子育てを楽しみなさいねと。どんな困難に出会おうとも、二人で知恵を巡らせ、考えて、乗り切ってください。二人は、目標とすること夢を持ちなさいと。
これは、会社の経営にも全く同じことが言えるのではないかと思うのです。仕事を楽しみ、困難に合えば、みんなで考え抜いて乗り切る、会社では、事業を通して課題を解決して、社会に貢献するために、ビジョンを共有する。会社と同じく、夫婦は組織の最小単位ですから、当たり前なのかもしれませんが。
最後に、そして、和歌を披露されました。
住みよくなき世を 住みよく為す物は心なりけり 詠み人知らず
必ずしもこの世の中は、決して住みやすいものではない、でも、そんな世の中を住みやすくするコツは、心の持ちようです。人間は、どんな境遇にあっても、どんな環境であっても、どんな状況に置かれようとも、心の持ちようで、自分自身を幸せにすることができるのですよ、というメッセージを送ったのでした。私は、はっとしました。なんて魅力的なことを言える上司なんだろうと、こういう人の下で働く新郎は、羨ましく思いました。
披露宴が終わり、他のことには目もくれず、バスへと走った
宴会場に残っていた箸袋を手に、ペンを持って、送迎バスに乗り込まれようとしている上司の方を追いかけて、私は声をかけました。「本日の婚礼担当させていただいておりました柴田と申します。お客様の祝辞が、とても印象的で素敵だったので、先ほどの言葉をもう一度教えてもらえませんか?」と箸袋に、必死にメモをしました。そして、帰りの車の中で、その言葉を忘れないように、何度も何度も呟いて、そして、しばらくは、毎日呪文のように、その言葉を呟いていました。いつしかそれは、私の潜在意識の中に落としこまれていったのです。
どんな大変なことがあっても、それは限りなく良いことの兆し
それから、いろんな出来事がありましたが、そのメッセージは、いろんな局面で言葉や表現を変えて、何度も私に降ってきては、幾度となく私を励ましてくれました。そして、このメッセージを、大変な状況で頑張っている他の誰かに伝えることができれば、多分、救われる人がいるに違いない、勇気付けられる人がきっといるはずだと。
数年後に、火事後に立てた新店舗のオープン5周年を記念して、ショー「伝統とモダンの間 NEXT BEAUTY]を開催しました。ラストを飾る「和のマリエ」、もし平安時代に白無垢があったとしたらと、妄想して創作した衣装にメッセージを託したのです。『瑞兆』と名付けタソの衣装は、次世代の美を身ごもったっているという、まるで聖母マリアの受胎告知のような、ある意味、おめでた婚なんてって思う方にとっては、不謹慎な存在であったかもしれません。しかし、今回も、コロナの中に、次世代の何か新しいものが、宿っているような予感がしています。そして、そのショーは、実際、弊社を思わぬ方向に導いてくれることになったのは確かなことです。
人間は、どのような状況にあっても、心の持ちようで、自分自身を幸せにすることができる
コロナに伴って起きるさまざまなことは、もしかしたら、未来から見通せば、きっと良い事の兆しなのかもしれません。人類に、今必要で、それは、必然で、しかもそれが、人類の進化のために、最善であったと、きっと言える日が来るに違いないと。そう思って、この状況をなんとか乗り切りたいと思っています。