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【本日の雑記】 京都隠れ観光スポット

浄土寺界隈を散歩するのが好きです。浄土寺といってもピンとこない方も多いかもしれません。私もそうでした。

近くには、銀閣寺や哲学の道、永観堂などが軒を連ねます。周辺は京都屈指の観光エリアですが、浄土寺界隈は、わずかに西へ逸れるため、ほとんど人がいません。まさに穴場であります。

日本風の家屋が並ぶ日本風の街並みに突然、18世紀のパリのような建物が姿を現します。こちらはGOSPELという喫茶店です。驚くのは、あまりの溶け込みよう。こんなにアウェイな建築物なのにまったく浮いていません。すっかり京都の街に馴染んでいるのです。これが京都ミラクルです。

喫茶 GOSPEL

喫茶GOSPELの先を進むと、南田児童公園があります。いつもほとんど人がいません。時々犬の散歩をしている人やウォーキングしている人、タクシーの運転手が車を洗っていたりします。
さすがに私も大人なので遊具で遊ぶことはなくなりましたが、今でも公園が好きです。公園にはしがらみがありませんし、プレッシャーもありません。ただのびのびと息が吸える、そういう場所です。

南田児童公園

さらに先へ進むと、本屋があります。もともとは診療所だったそうです。入り口にはお勘定台があり、病院だった頃を思い起こさせる内装になっています。オブジェは薬瓶や薬辞典だったり、これぞアンティークという感じ。本屋と病院の融合とでもいうのでしょうか。
長いこと空き家だった時期もらようですが、こんな風に生まれ変われるものなのですね。

旧岡本医院 現在本屋

夕方になると、さらにノスタルジックになります。初めて来た人も、昔から知っていたような気になるはずです。そして昔のことを、誰かに話したくなります。小学生の頃よくいっしょに遊んだ友達のことや近所のおばちゃんのこと、一人で図書館に通った日々のこと等々。

夕暮れ時の旧岡本医院


京都の街は保守的なようで意外にも多様な文化を受け入れている気がします。古いもの新しいもの。日本のもの、西洋ちっくなもの。こうして京都の文化が発展してきたのかもしれません。まだまだ知られざる京都が眠っているはずです。これからも、自分だけの京都の名所を見つけていきたいと思います。

2024年12月31日(火)

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