国会参観に綿矢りさ参上(真っ赤な嘘)! やっぱり「インストール」は怪作「神様」「蛇を踏む」(もう、めっちゃくちゃ)だった件!
昨日、国会参観に行ってきた。
その記事(国会カレーは飲み物だった件)は別の記事で書く。
オリンピックは一度も見ていない。
どこオリンピック?
パリ? コンゴ? リスボン? ブルボン?
はて、閉幕式は迎えたのか?
誹謗中傷がすごいらしい。
これ、時代か?
違います。
昔からこういう《うる星やつら》はたくさんいました。
ただSNSのツールで浮き彫りになっただけ。
昔から道を歩けば
「与太っ! 」
「あっかんべー」
「あっ、遊郭のガバガバ女だっ! 」
「おまえのかーちゃん、でーべそっ! 」
「おま、おれのかあちゃんがでベソってなんで知ってるんだ? 」
「…… 」
「このやろう! てめえっ!」
平気でいう奴はごろごろいた。本質は同じだ。《軽蔑》が《怒り》になっただけだ。
今般のオリンピック誹謗中傷の事象をかんじて真っ先に頭に浮かびあがったのがあの小説のあのシーンだった。
ぼくは初版で読んだ。綿矢りさのデビュー作「インストール」。
『インストール』は綿矢りさの中編小説。2001年、第38回文藝賞を受賞した当時17歳の作者のデビュー作。同年11月、河出書房新社より単行本が刊行された。発行部数50万部を超える。
ネタバレ(ネタバレが嫌な方はここでブラウザバックお願いします)だが、ラストシーンで主人公は押し入れに入ってパソコンを開く。そこで怒りの書き込みが有象無象に蠢いていた。それを見て主人公は震撼した。(ぼくの記憶がほとんどなくて表現はまったく違うとおもいます)。
2001年のデビュー作で「インストール」。
それも2024年を予言している!
コレ、なんだよ。
時代をつかむ(変わらぬニンゲンの本質を見抜く)ってのは。
時代に、「出た。女版村上春樹の登場だ」って言われたのは。
ほじほじ。
「蹴りたい背中」はぼくはよくわからなかった(文芸的な文章はとても上手だった記憶がある)ですけど。作品としては「インストール」は良かった! また読みたい。ぼくに思わせる作品です。
ぜひこの夏の、最後の一冊にどうぞ。
ラストまでするすると読めちゃいます。
後記)
思い出した。
芥川賞作品の「蹴りたい背中」(綿矢りさ)はあれに似ている! 芥川賞作品の「蛇を踏む」(川上弘美)だ! 川上弘美は原稿用紙たった十枚の作品「神様」で鮮烈なデビューを飾った。デビュー作に目をつけた山っ気ある編集が、こいつに芥川賞を獲らせようと企んで書かせた節を感じる作品だ。
村上春樹作「1Q84」の元ネタですね。
「ふかえり」と「天吾」と「小松(天吾より16歳年上で、45歳、文芸誌の編集者)」の関係は「限りなく透明に近いブルー」(武蔵美を中退した村上龍の作品)にごりごりと手を入れた編集者見城徹(=小松)の関係が近いと思いますが。