![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/70180636/rectangle_large_type_2_1bffdf727df57d56d9760b70192ae1a3.jpg?width=1200)
「最後の弟子」レジュメ3/取材写真❷
「最後の弟子」のレジュメ。今日の散歩の写真、物語と同時期の主人公の寂れた港町その裏路地などを散策した。浜辺を歩く青年など、コメントをつけながら、写真を入れていく。その❷
横断歩道を渡ると、老人たちがゲートボールをしていた。
いつもと違う路地から帰ろう。
振り向くと一瞬、いつもの路地が、まるで小説にでてくる路地に見える。
国道を走るトラックの音で、青年の幻想はかき消された。
うらびれた路地だ。
塗炭に、一輪車が二台、まるで仲のいい双子のように立てかけてある。
納屋に農機具があった突き当たりを青年は左に折れた。
真夏のような真冬の日差しにあたった青年は、ふらふらと路地を彷徨った。
なんだろう、切り干し大根だろうか干瓢(かんぴょう)か。
路地はじめじめした日陰ばかりが多い。
自転車をすぎると、老婆が狭い縁側に腰掛けていた。
どうやら、迷ってしまったようだ。
梨売り場、見たことがある景色だ。青年は進む。
違う、そっちじゃない。青年は頭を振って、後ろを振り返った。
青年は、海に吸い寄せられていた。このまま海に消えていきたかった。
家に帰ろう。猫が待っている。
またおなじ景色だ。森のような路地だ。
ぼくは今どこにいるんだろう(村上春樹っぽい、NG! 笑)。
路地を抜ける。青年は安堵を感じた。
青年は、ボートの帆を象った、石碑を曲がった。
喧騒が耳に近づく。安堵感が強まった。
さっきの、人に取り憑くような路地の、あの陰気はなんだったのだろう。
青年は、自動販売機の、品揃えを、左端からすべて口に出してみた。ジョージア、ジョージアカフェオレ、ゆず、紅茶花伝、ペットボトルのジョージア微糖、ジョージアブラック、ジョージアブラック、缶のジョージア微糖、ジョージアエメラルドマウンテン、ジョージアエメラルドマウンテン、コカコーラボトル、コカコーラボトル、リアルゴールド、リアルゴールド、アクエリアス、綾鷹、綾鷹、綾鷹、いろはす、いろはす、二本目の桃味のいろはすを口にしたとき、後ろに自転車が通った。青年は道に戻った。
青年は家に帰った。
- - - - - -
最後は、サービスショット。実際の今日の家の猫です。(カメオ出演、ありがとうございました)
こっちメインじゃないよ。笑。
最後はカメラ目線で。お疲れさま。
いいなと思ったら応援しよう!
![蒼井瀬名(Aoi sena)](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/68835914/profile_ebdb29924df664f9a6b2ac8e7c4e0a69.jpg?width=600&crop=1:1,smart)