「最後の弟子」レジュメ2/取材写真❶
「最後の弟子」のレジュメ。今日の散歩の写真、物語と同時期の主人公の寂れた港町その裏路地などを散策した。浜辺を歩く青年など、コメントをつけながら、写真を入れていく。
散歩に出る、上を向いた。
自分の部屋から猫がぼくを覗いていた。
真冬の風は冷たいが、黄色い花が揺れていた。
軽トラック一台ほどの幅のコンクリ橋だ。
白い雲が流れている。
海が団地が見えてくる
バックミラー。
団地のバックミラーから歩くと、すぐに海が見える国道にでた。
海に出た。右手に、昨日老作家の先生が帰った、空港の誘導灯が見えた。
老作家の言うとおり、東京にでるだけで、プロの作家になれるのか?思う。
海は静かだ。嘘をつかない。ぼくは誰にでも嘘をついてきた。
浜に、白く煌めいている。手で掬いたい。衝動に駆られる。
真冬なのに、陽射しは夏のようだ。
いつのだろうか。カップルの足跡がまだ消えていなかった。
踏み込んでいきたい衝動に駆られる。
一歩踏み込む。
後退った。
帰ろう。猫が待っている。腹をすかしているかもしれない。
埋もれた小石が波に拐われて、浜に沈んでいく。
青年は振り返らずに家に帰った。
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