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不登校って何がつらいの?べっしーの気持ち。


はじめに ~他愛ない会話から思うこと~

AOiスクールのべっしーです。

AOiスクールでは、私たちスタッフと生徒でたくさんコミュニケーションを取っています。先日、話したのは「30代はおじさんなのか」について。

私が自分の老化について話したら(…何を話してるんでしょうね)、「まだおじさんじゃないでしょ!」という嬉しい声。
それをきっかけにやいのやいの話した結果、「30代は“ギリ”お兄さんである」という結論に至りました。

あとで気づいたのですが、この話「20代は当然お兄さんである」という前提に立っているのが面白いですね。実に他愛もない会話なのですが、自分の人生を考えるのに「年齢」は面白いテーマだと思っているので、よく話題にあげています。

そういえば、私自身不登校だったのは10代。「当然お兄さんである」20代のうちに、忘れてしまわないうちに、自分の経験についてちゃんと残しておきたいなぁ…。そんな思いで、本日の記事を書かせていただきます。

あくまで私自身の主観にはなりますが、一つの経験として、お読みいただけますと幸いです。

まだまだお兄さんで行かせていただきます。

「僕は、してはいけないことをしている」という感覚

みなさんは、普段の生活で「罪悪感」を感じることはありますか?
自分の中では老化を感じている(けれど生徒にとってお兄さんの)私は、めっちゃ感じています。
例えば「ついついご飯を食べすぎる」「家事もロクにせずに休みを過ごす」。ふと振り返ったとき「やっちまったなぁ」と思うものです。

罪悪感の代表「食べ過ぎ」。料理とお酒が趣味のべっしーに起こりがち。
(写真はイメージ)

大人になった今では「じゃあその分運動しよう!」とか、「疲労回復に必要だったんだ!」とか、思うことができます。

それができなかったのが、不登校の頃。
そう、私が不登校だったころにつらかったのは「罪悪感」なのです。

なぜ罪悪感を感じていたのか、理由はいくつかあるのですが、一番は、私自身の中にあった価値観。こどもは、どんなにつらいことがあっても、毎日学校に行って勉強するものだ、と思っていました。
だから、学校に行こうとするとお腹が痛くなる自分は落ちこぼれだ、ダメな人間だと思っていたし、学校の人に極力会わないように行動したし、自分が不登校だって習い事の友達には言わなかったし。

僕は、してはいけないことをしている
ずっと、そう思っていました。

少しずつ吹っ切れるまで

「罪悪感」を感じていたことは、色々なところで不登校についてお話しさせていただくと、共感いただけることが多いです。
じゃあ学校に行っていない間、ずっと強くその想いを持ち続けていたのか?というと、実はそうではありません。

「強く」持っていなかっただけで、「薄っすら」とは持ち続けるわけですが、しばらくして少しずつ吹っ切れていきました。

吹っ切れるカギは、私の場合「自分の好きなことに触れる時間」だったのです。

不登校のころに鉄道旅をしていたべっしー

鉄道という自分の好きなことに触れる時間を得る中で、「出かけてみようかな?」「○○○○に乗ってみたいな」と思うようになり、社会との接点を取り戻していきました。

幸運なことに、鉄道に乗るには外出する必要がありますし、遠くに行けばお店に入ってご飯を食べたり、困ったときには駅員さんや鉄道員の皆さんに聞いたりして、コミュニケーションを取る必要があります。

そんなことをしているうちに、「これはこれで大事なことを学んでいる気がする」と思うようになりました。自分が積極的に活動して「充実感」を得ることで、罪悪感を感じる暇やスキがなくなったのです。

「学校に行かない=悪」ではない

私の経験はいったんここまでとして…。
令和元年、文部科学省が示した通知の中には、こんな文言があります。

不登校児童生徒への支援は、「学校に登校する」という結果のみを目標にするのではなく、児童生徒が自らの進路を主体的に捉えて、社会的に自立することを目指す必要がある

「令和元年10月25日付け元文科初第698号文部科学省 初等中等教育局長通知」より

とする一方で、こんな文言もあります。

不登校の時期が休養等の積極的な意味を持つことがある一方で、学業の遅れや進路選択上の不利益等が存在することに留意すること

「令和元年10月25日付け元文科初第698号文部科学省 初等中等教育局長通知」より

もちろん、ネガティブな影響もあるけれど、「学校に行かない=悪」ではない。ということが語られています。これを踏まえると、不登校で学校に行かないことに「罪悪感」を感じる必要はない、と捉えることができるのではないでしょうか。

AOiスクールでは…

今日は、「罪悪感」という切り口で、私の不登校経験を振り返ってみました。
AOiスクールの生徒の皆さんには、まずはとにかく自分の好きなこと、「楽しい」と感じてもらいたいと思っています。

わいわい楽しむことが大切。罪悪感を感じる暇なんてありません。

学校に行かない罪悪感ではなく、積極的にAOiスクールに参加する充実感を感じてもらいたい。そんな思いで生徒の皆さんと関わっています。


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