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最近と札幌シティジャズ主催パークジャズライブのこと
最近完成した「森の記憶」という絵です。
友人が新天地で暮らし初めたとき、初めての友達になったのが、このママちゃん、と名付けたお母さん鹿でした。以来ママちゃんは家族を連れてよく友人を訪ねてきたそうですが、おそらく老衰で天国にいってしまったのではないか…と思うほどの長い時間がたち。
大好きな友人の大切な友達の絵を贈ろうと描いたのがこの絵です。完成を友人に知らせた日、不思議なことに、朝と夕方、恐らくはママちゃんの子孫ではないかと思われる鹿の家族が友人のもとを4年ぶりに訪ねてきたそうです。
さて、サッポロシティジャズ主催のパークジャズライブはコロナの影響で中止になったのですが、Web上では動画配信のかたちで開催されることになりました。
統合失調症を発症しピアニストになった佐々木あおい、手鼓太伸世流師範、ジャンベ・縄文太鼓演奏家の佐藤夕香、バンド、ムシニカマルのサックス、烏一匹による世の理不尽と矛盾を受け入れ、時に笑い、苦しみながら自分たちの最高を奏でることを目指すバンド。
初夏の満月のころ、沖縄地方で一斉に産卵する珊瑚にインスピレーションを得てピアノ部分を私が作曲し、サックス部分、ジャンベ部分をそれぞれ烏一匹さんと佐藤夕香さんが作曲し、編曲・録音・ミックスを福田ハジメさんがしてくださった「珊瑚ムーン」という曲です。
動画撮影は和太鼓タヲのリーダーでもある中田裕子さん、動画編集は佐藤夕香さん、諸々の手続きを烏さんが担当。
期間限定なので、是非是非ご覧いただけたら嬉しいです。
絵も、音楽も、精神障害者になってから出会えた表現の道です。思うに、人間が徹底的に折れた後に描ける世界が豊かであればよいなという祈りが私にはあるのだと思います。もし折れた後に夢みる力があるのなら、それって希望ではないかと思うのです。
本来の自分を恐れずに表現することが、誰かの勇気や希望になる。
私はそう信じています。