大空のハンティング
王は、ライ麦畑から侵攻し、
盗賊は、夜から忍び寄り、
そして天使は、大空から舞い降りて、
一人の青年を狩ろうとしていた。
王は、彼を恐怖で操ろうとし、
盗賊は、彼の涙に訴えかけたが、
天使は、彼の耳に囁いただけ、
ただ一言、「お前が欲しい」とーー
天使の声は、青年の息を止め、
その手は、彼の健康を奪い、
その翼が、彼の死を宣言し、
そして彼を、大空へと連れ去る。
青年は雲の上で、ライオンを目にする、
雷が、けたたましく響き、
陽の光は、誇り高く輝き、
彼は尋ねる、「僕、消えちゃうの?」
友よ、君のすべての父親たちも、彼と同じ道をーー
宇宙の全体へと続くその道をーー通ったのだ。
そして地球は、数え続けた、
彼らが再び大地に、戻って来るまでの月日を。
青年は、じき星と星とに絡まり、
傷跡のような銀河を漂流し、
月で、来世のための、
別の車に乗り換えることになる。
それまで、
近くで青年を見守る天使は微笑み、
彼を子供のようにあやし、
優しい詩で、しばらくの間、
彼を眠らせるのだーー
「おやすみ、我が子よ」
「うん、おやすみなさい」