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夢見る人

私は見ている、夢の中にいるその人を。
彼は「無垢」を巡る詩を書いている。
時計を壁から外し、窓を閉め、
誰とも話さず、一心不乱に書いている。
やがて朝が、部屋に光を投げ入れ、
彼の「眠り」は蒸気を上げ、加速してゆく。
そのうちに月が、部屋の暗闇を演出するーー
私は見ている、夢の中にいるその人を。

私は追いかける、夢の中にいるその人を。
地球の自転を早めたり、遅めたりしながら、
彼は言葉を生み、一列に並ばせ、
その成長を見守るか、もしくは無情に消し去る。
想像力が、ひとつの鍵で、
雨を降らせることも、川を止めることもできる。
意地悪なメイドが、
着想を「うっかり」失くすことも。
私は追いかける、夢の中にいるその人を。

私は聴く、夢の中にいるその人の声をーー
懐疑的な男に、アリバイを疑われた時の呻きを、
怒りの女に、時間を奪われた時の嘆きを、
嘘(または真実)に、騙された時の叫びを。
彼は眠りながら歩き、眠りながら喋るが、
世界は見た目以上に、彼の言葉に似通っている。
彼が異教徒であろうと、迷える子羊であろうと、
私は聴く、夢の中にいるその人の声をーー

 「『創作』が、自由と現実、2つをつなげる」
 とその人は言う、「そして創作は、
 『自己ルール』によって可能になる。
 さらに自己ルールは、友よ、
 『意志するマインド』を必要とする」とーー

「夢は終わった」とジョン・レノンは歌った。
子供は大人になり、「無垢」という魔法を失う。
そして「経験」では、無垢を語ることができない。
それは「曖昧に」示されるだけなのだ、
言葉の遊びによってーー詩的なゲーム、
「ポエトリー・ゲームズ」によって。
それは、君と僕をつなげるーーと、
私に「告白」した、夢の中にいるその人は。

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