オートクッカーを買った。 所謂、自動調理器だ。 早速「くっくん」と命名をした。 年末に大規模リフォームが完成した我が家には初の食器洗浄機が導入され、 お風呂のお湯張り、エアコンはアプリで完結。 玄関や廊下、外灯等は人感センサーや明暗センサーに切り替えて自動化。 1年程前からはロボット掃除機が毎晩働いてくれて朝には家中が綺麗になっている。 洗濯機は結婚当初から使用は限定的ではあったものの乾燥機付きだったので数年前から毎日乾燥も回す様になったし、 車も去年からNOAHに変わり
「君は知るべき立場に無い」 という台詞を耳にした。 世界は広く深く、 自分の見える景色や 手の届く範囲、 足を向けられる先などは高が知れている。 以前、私から見たら事業に成功して裕福だと思う紳士と話をした際に、 「自分の様な貧乏人は…」とか 「私は大きな成功していないから」など、 自分を卑下する発言を度々口にしていて、 当時は本心ではなく皮肉か謙遜を込めて言っているのかと思ったが、 きっと本当にそう思っているのだろう。 世界には大富豪から貧しい人まで本当に沢山の人が生き
コロナ、コロナ、コロナ。 連日耳にするのはこの言葉ばかり。 外出自粛、感染、検査。 今日は何人感染した。 彼処で何人亡くなった。 聴き慣れない横文字の数々。 年明けから二ヶ月、 幼稚園が突然休園となり、 沢山の行事が潰れた。 年長だった娘は、 友達と作る最期の想い出の日々を奪われてしまった。 危ぶまれた卒園式は時間短縮、規模縮小という形でどうにか決行出来た。 そこから再び長い休みに入る。 出口の見えないトンネルだ。 自粛、自粛と連日流れる声に、 公園で
4/2(Thu) 晴れ 気持ちの良い青空だった。 自転車を漕ぐ私の脚も軽快だ。 桜も満開。 暖かな陽と強い風。 娘が自転車に乗れた日。 書き方教室が始まった日。 六年前の今日は君が初めて髪を切った日。 夕食はカレーだった。 あの日の髪は筆にして大切に仕舞ってある。 どんどん大きくなってしまうな。 小さな私のお姫様。 #自転車 #桜 #散髪 #記念日 #あかちゃんの筆 #娘 #六歳
妻と結婚して12年と半年程経った。 付き合いを始めた頃を含めたら14年も過ぎた事になる。 振り返ると想い出が次から次へと溢れてくる。 娘が生まれてもう6年半にもなるなんて信じられない。 入園式も七五三、 お食い初めやお宮参りも まだ昨日の事の様だ。 月並みな言葉になってしまうが、 本当にあっという間だった。 先日、祖母が入院した。 誤嚥性肺炎だそうだ。 最近はもう私の事もはっきりとは認識していない。 朧げな記憶を手繰り寄せながら 遠い昔の話をしている。 最後にもう一
背中を見送る場所が少しずつ遠くなって行く。 何処へ行くにも手を繋いで歩いた記憶。 公園の砂場や遊具まで駆け寄る後ろ姿。 「行ってらっしゃい」と、 今は門前から見るその姿が、 もうすぐ重たい荷物を背負いながら、 遠く長い距離を歩んで行く姿に変わる。 心配や不安は沢山あるけれど、 それが成長なのだろう。 離れる事。 巣立つ事。 想い繋がる事。 いつまでも我が子は心配で愛おしい。 それは大人になっても変わらないのだろう。 #入学 #小学校 #年長 #幼稚園
幼稚園から様々な課題が届く。 プリントの提出や 諸々の経費の徴収から始まり、 用意する物、 服装の指定、 アンケート等々。 時に掲示されるような作品もある。 「自己紹介カード」、 「夏休みの想い出」、 「名前の由来」、 「先生へのアルバム」など。 これらの事柄でミスを犯すと 恥を書くのは子供である。 一人だけ違う服や、 一人だけ掲示がない。 子供の指摘は容赦なく飛んでくる。 そんなこんなで取り組む親は、 学生時代の自分の課題の時以上に真剣だ。 今回は卒園文
子供に小難しい話をしても理解力がまだまだ浅いので本質はわからないと思う。 でも、 頭や心の片隅に少しでも残ってくれたら、 ほんの僅かでも判ってくれたら、 と説く事がある。 すると驚く様な解釈をしていたり、 過去の記憶を手繰ったりする。 「いつか君の血となり肉となる」 そんな言葉の意味はきっとわからないだろう。 想像しろと言っても多分雲を掴む様な話だ。 大体、私だって「八十、九十になった時に…」と言われたってピンと来ない。 其処に照準が合う様な人間ならもっと大成している。
とうとう冬休みが明けてしまった。 直ぐ其処に卒園の二文字が顔を覗かせている。 少し早めに着いた門前には、 長い休み明けに見る新鮮な風景があった。 小気味良い箒の音。 園庭に響く園児の声。 手を繋いで歩く親子。 「あけましておめでとうございます。 ことしもよろしくおねがいします。」 そう言っていつもの通り、吸い込まれる様に園内へ入っていった娘。 「あと何回この後ろ姿を見られるのだろう。」 少し寂しく想う。 踵を返して自転車に跨ると、 不思議と背筋が伸びた。 憂い