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一日目・期待も不安もない中三のはじまり

4月7日、火曜日

今日、私は中三に進級した。多くの生徒が新学年の初日に期待や不安を抱える中、私は特にそうした感情を感じていなかった。なぜなら、私が通っているのは私立の中高一貫制女子校で、クラスメートはすでによく知っている顔ばかり。男子がいないのも変化が少ない一因だろう。さらに、生徒数が少ないため、中三はたったのの2クラス。学年のほとんどの子とはクラスの垣根を超えて仲良し。クラスの枠を意識することはないのだ。

先生たちも昨年と変わら持ち上がりで来たため、どの先生が担任になっても特に新鮮味はない。「可哀想な自分」と思いながらも、実際にはそう悲観するほどのこともない。ただ、その時はまだ気づいていなかった。
私がどれほど平穏無事を願っていても、中三の生活が思いがけず激動の一年になるということに。

この一年が私にどんな試練をもたらすのか、その時点ではまだ想像できないのだ。

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