教育に携わるものとして
ただ学ぶ環境を作るだけではなく、真摯に現実を直視する場を作ることが大切だと思っている。特にこの数年で生物の授業の総まとめとして『生と死を考える授業』を展開する中で、個々が自分の意思で自分を大切にする事だと痛感した。特にその中で生徒自身が近いうちに、または今現在直面するのが性についてだろう。
先日大学生から性教育についての話を少し聞いた。
その人はその後『大人を引き込むのが大事!そして一番難しい!』と呟いた。
それは私が意見をする中で彼女自身が分かり合えないと思ったからだろう。
“引き込む“と言う言葉にがっかりした。私たちが当事者として動いていないし、偏見もあると思ったのだろう。同時に自分の教育が本当に彼ら、彼女らにとって寄り添って理解しているものなのかと考えた。大人もすでに通ってきている道なのに。
若い人たちには寄り添っているようには見えないのだろう。
自分が展開する授業の中では時間の制約や非常勤講師としての制約があり、一石を投じるだけで本当に命に真剣に大切に向き合うための授業にたどり着いていない。
全国的にも現場が性教育をしていないとは思えないが、若い児童や生徒たちにとって身近に感じられるものなのであろうか。大人は教えてくれないと言う意見は若い人たちからよく聞く。教えていないわけでは無いのだろうが、それを聞き入れやすい形で取り入れているのだろうか。その大人自身も正しい知識と態度を身につけているのだろうか。
ここは今後、考察していきたい。