もしガンだったらこの先の治療とか生活とか私の感情とか、いろんな事を考える必要があると思いながら、冷静には考えられない。ただモヤモヤとした気持ちを抱きながら検査をして日々をやり過ごしていた。だけれど、それまでの浮ついた気持ちから気持ちが引き締まったように思う。

いつ死ぬかわからないんだから精一杯生きると決めてやってきたつもりだけど、怠慢したり現実逃避したり。2ヶ月前ガンかも知れないとの診断で、精密検査した。以前、予想外の前ガン診断で絶望した辛い時期があり、そういう診断結果もあり得るとモヤモヤした気持ちだったけれど、動揺はそれ程無かった

感情に振り回されない自分になるため、自己否定の感情を自分でコントロールしたい。肯定的なものの見方を身に付けようと、今試みている方法。毎日、自分がしたいい事を3つあげる。小さな事でも、正しい事だけでなく、楽しかった事、嬉しかった事でもOK。3つあげるのが難しいと感じるのは自分だけ？

順風満帆な人生なんて無い。完全無欠な人間なんていない。わかっているのに何か起こると自己否定、自己嫌悪、他責感情に囚われ、現実逃避したくなる。何かが起こるのが人生だ。困難を伴うのが人生だ。その事実を受け止められていない自分がいる。事実と感情を分けて考えられる自分になりたい。

目の前の事を一生懸命やる。心動かされた事を素直に認める。自分に嘘をつかない。ダメな自分と思うなら、その部分をどうやったら改善できるか考える。わからない事に直面したり、受け入れ難い状況になると不安感苛まれるけれど、逃げない、怠慢しない、自分の人生の責任を自分でとる、と言い聞かせる。

人生に迷い、不安感に苛まれ、途方に暮れる。だけれど、世の中は自分がどう感じようがどういう状況だろうが変化する。その変化の影響をどうとらえるか？どう受け止めるか？それは自分で決めるしかない。自分を信じるなんて到底出来ないけれど、自分の人生の責任は自分にあると覚悟して自分らしく進む。

突然この状況になった6年前、責任を持って子どもを育てる事、独りで生きられる自分になる事、そして思い出や遺された物を整理する事が自分の使命だとやってきた。子どもが社会人になるのも後一年。時に慟哭しながら整理する物も後少し。出来るようになった事が増えたけれど、まだ目標には届かない。

人が亡くなった事を見聞きすると、いろんな感情が湧く。見知らぬ人だったとしてもその方とその方の身近な方々の気持ちを慮る。そして今生きている自分が人生を無駄にするな、蔑ろにするな、と心が叫ぶ。それが生きてる者の使命だと思うから。怠慢するな、精一杯生きろと自分を戒める。

夫の七回忌を私なりに夫が望むであろう形で無事に希望通りに終える事が出来た。子どもが大学を卒業するのも残すところ後1年。そして夫が人生を終えた年齢に私がなるのも後1年。私に課せられた責任もここで一区切り。あとはいつ終わっても後悔しないように、残された時間を精一杯生きるだけだ。

否が応でも月日は過ぎ去る。恐れや戸惑っていたとしても。自分がどうすべきか？そんな事を頭で考えていたって、自分の気持ちを蔑ろにしていれば、答えは見つからない。己を知る事は難しい。己に正直になる事は難しい。ただ、明日は来ないかもしれない事実と、自分を真にわかるのは自分のみと心得よ。

共感しない事が否定する事ではない。 相手を思いやる気持ちがあれば、共感出来なくても受け入れられる。 失いたくない人ほど、そのニュアンスをわかってもらえないのは悲しい。 自分の表現力の貧困さが悪いのか？

私は独りで生きられる自分になりたい。それには収入を得続ける方法を見つける事が先決。いろんなアプローチを模索しているけれど、どれもそこに飛び込む勇気が無い。自分に自信が無いのも大きな理由だけれど、信念や理念や志が無いのが問題のように思う。もっともがき、もっと苦しまなきゃたぶんダメね