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世界の謎を追いかけて:中学3年生

 幸運なことに、2年生の立志式で3年生代表として励ましの言葉をおくることになりました。これはその時の言葉です。
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 梅の花もほころび、寒さの中にも確かな春の訪れを感じさせる今日この日に、立志式を迎えられた2年生のみなさん、誠におめでとうございます。
 1人1人が将来への希望と新たな決意をもってこの日を迎えたことと思います。
 私が世界中の本を読み、世界中を冒険するという夢を発表してから1年。私は望む自分に近づけたのでしょうか。この1年間で多くのことが起こり、今まで以上に充実した時を過ごすことができました。また、自分のあり方を何度も問いかけるような1年にもなりました。


 私は今まで本ばかり読んできちんと人と関わったことはありませんでした。そのため、人との関わり方を知らないまま大きくなりました。3年生になった時、私は大切な人を傷つけてしまいました。なぜ相手を傷つけてしまったのか。その答えを見つけるために私は今までの自分を振り返ってみました。そうして分かったことがいくつかあります。


 1つ目は、改善しようとしなかったことです。私は人と上手く関われないと分かっていながらそれを直そうとしませんでした。勉強でも運動でも苦手だと気づいているのなら、それを嘆くのではなくより良くしようと行動することが大切だと分かりました。
 2つ目は問題と向き合い責任をとらなかったことです。自分が行ったことは自分で責任をとること。その重要さに気づきました。
 3つ目は相手をよく見なかったことです。目の前にいる人のことをよく見て、誠意をもって対応することが何よりも大切だと思いました。


 みなさんはこれから3年生として過ごすことになります。受験があり、勉強だらけの日々となるかもしれません。最上級生として部活を、ひいては学校全体を率いる人もいると思います。そこには必ず責任が発生します。相手をよく見てよりよくしようと動いてください。そしてその行動に責任と誠意を持ち続けてください。中学生としての最後の1年が始まります。大変なこともあると思いますが、この1年を思いきり楽しんで良い思い出を残して欲しいと思います。


 私は今、新しい夢をもっています。私の知識を誰かの為に使うこと。また、この体を冒険するためだけではなく誰かを幸せにするために使うことです。この夢を叶える為にはまず自分が強くなる必要があります。そのために、私は海外の高校に進学します。今と全く異なる場所に1人で行くのは不安ですが、得られるものは大きいと思います。だからこの機会を無駄にしないように全てを学ぶつもりで過ごしていきます。


 いつか本の家に住み、愛しい人に囲まれ、誰かの役に立てるような生活。これが理想の生活です。自分の信じるものを信じ、守るものを守る。これが私の信念です。これを自分の軸として私は生きています。
 立志生のみなさん。中学校生活は長いようであっというまに終わります。1つの出会いを大切にして、人と人との縁を信じて生きてください。その心に従い、1人1人のその手で、望む幸せをつかみとってください。


 みなさんの人生が素晴らしいものとなりますように。心から応援しています。

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