【コロナ禍初期備忘録】オープンマイクをオンラインでやってみた①
まとめようとおもってまとめていなかったコロナ禍のことをまとめていきたいと思います。
緊急事態宣言が出て、今までのような活動ができなくなって、でもこれをプラスに転じることができるんじゃないかと模索した結果、ZOOMにてオープンマイクを開催しお店を支援しようという企画を開催しました。
もちろん、ZOOMです。遅延もあるのでセッション性の高い演奏も難しく、ましてやSTAYHOMEなわけですから、歌うことも楽器を奏することも難しい環境下の場合もあります。私がまさに「音楽をする環境下にない」人の一人でした。
それでも開催したいと思ったのは、私自身が遠い昔に「音楽」を手放してしまったから。その当時はやむを得ずだったのだけれどでも、「音楽」を手放してしまった遠い昔を、確実に今悔やんでいたからなんです。
「音楽」は細々とでも続けることに意味があるのだと思います。やもすればコロナ禍初期の当時は「音楽するもの」「する場所」は忌みとされていた風潮があったし、表だってなにかをするのはどうかというのもありましたが、それでもやっぱり「手を止めてはいけない」と本能的に思って開催した次第でした。
当然のことながら、音質や画質なんから遅延もあるし通信環境によっては切れ切れだしというデメリットもある。それは当然「やっぱりリアルだよね」そうだよね。それを余計露呈させるよね。「現実に直面」みたいな。でもそこばかりにフォーカスしてももう戻れない現実が目の前にあるのですよ。
コロナ禍を通して感じたこととして、ちゃんと演奏できる人じゃないとLIVEハウス等で演奏するのは厳しくなってしまったんじゃないかな、とか、カラオケBOXもスタジオも休業でせっかく伸びてきている「個性」が止まってしまっている人もいたのではないかな。とか、音楽は「できる人」だけがやれる「嗜好品」のような状況に立ち戻ってしまった気が一瞬したのです。
音楽は特別な人たちだけが許されていることではない
コロナ禍でその流れに一瞬また戻ってしまったように感じて、その流れに逆らいたくなった自分が居ました。プロとかほんとにLIVEオファーがあるアマチュアの人たちだけしか人前で演奏する権利ないの?と
演奏というのは生き物でとにかく手をとめてしまうと退化していくことが大半だと思います。練習止めて進化するのはその前によっぽど狂ったように練習した人だけだと思います。そしてそれはひとりで孤独に練習することと人前で演奏することのバランスで成り立っているように感じています。
本当にもう既に演奏ができる状況にあるひとたちはいいと思う。きっとどんな状況下においても「その場」は用意されているだろうから。けれどほとんんどの音楽をしたいと思う人たちはそういう「場」が少ない人たちで、そんな市場構成で成り立ってるのが今の音楽の演奏シーンだと思っています。
そしてそんな状況下で今回「音楽」を辞めてしまった人や辞めようとしていた人たちがコロナ初期に潜在的に何人もいたのじゃないかと想定しています。今となってはたられば話で「そんな時代もあったよね」ともう音楽活動を再開している方がもいるかもしれないのですが、そんな危機感をコロナ禍に感じていたことを記しておきたいと思ってnoteしてみました。