ネットニュースを見て思う事〜亡き母の日展〜
ネットニュースで「母が亡くなっているので、母の日感が辛い」という内容がありました。
かくいう私も17年前に母を亡くし、4年前に父を看取りました。
特に母は交通事故で突然帰らぬ人となり、当時の仕事上、毎日のように母娘のお客様を接客する事がほとんどなので、特に母の日には笑顔の裏で涙を飲んで仕事をする日々でした。
でも、辛いって言えないんですよ…。仕事ですから。
当然お客様には関係ない事ですし、職場での立場上弱音も吐けず、どこかで気持ちを押し殺したまま仕事を続け、5年前にやっと退職しました。
もちろん、毎日線香を上げて手を合わせ、返事の返って来ない写真に「おはよう」「ただいま」「おやすみ」と声をかけます。
母の日、父の日、それぞれの誕生日、好きだったお花やケーキをお供えします。
両親が亡くなってからも生前と同じように、好きだった事や物を思い出して、報告したりお供えしたり。
そうやって故人を思い出す事も亡き人への供養ですし、自分で気持ちを浄化させているのだと思います。
悲しいですがいつか親は先に亡くなります。
それがまだ若いうちだとその悲しみを吐き出せなく抱えたままになり、友達やSNSでの母の日投稿を見る事でかえって自分を苦しめてしまう。
17年経った私でさえ、このネットニュースに反応してしまうのだから、もっと若い人なら当然でしょう。
亡き母へ手紙を書く。
特設ページの手紙を見せて頂きましたが、母を亡くした人もご健在の人にも心に響くお手紙がたくさんありました。
ネットを通じて、同じ境遇の方を繋ぎ展覧会が出来るすごい時代です。
手紙ってなかなか書けないですが、言葉を考えながら一文字一文字を丁寧に書く事の大切さ。
大切な人を亡くした人にしかわからない事も多くありますが、ご健在の人には今この時にしか出来ない事をたくさんしてあげて欲しいです。
これは、突然帰らぬ人を持つ人にしか伝えられない言葉です。
今日は、母の日。
私も天国にいる母へ手紙を書いてみたいと思います。