私は磁石なのかもしれない

両極端な気持ちをいっぺんに持ってしまっている、フリーライターのaoikaraです。

「気の毒だな」と思いながら、「自業自得だな」とも思っていたり。びっくりするくらい両極端な気持ちをどちらも持ち合わせていて、どちらも本物。

もしかすると極端な考えが浮かんだときに、偏らないようにとバランスを取ろうと反対側の考えが浮かんで、それもまた自分の意見だと無意識に言い聞かせているのかもしれない。偏って、つんのめって転んだり、道が歪んでいると気づかないまま歩き続けないように。


だから、人から「優しいね」と言われると、「たしかに」と思いながらも、おどろおどろしい気持ちも抱えているから「そんなことない」とはっきり否定したくもなる。

逆に「それってどうなの」と否定されると、「そうじゃない部分だってちゃんと持ち合わせていると」と反論したい気分になりながらも、否定的な部分に「たしかにそう」と納得もしている。


みんながみんな、一辺倒ってわけではないだろう。あっちもいいかな、いやこっちもいいかもしれない。別にどっちでもいい。意見はグラデーションで千差万別で、それぞれの人にしかない色があって、また行ったり来たりして色が変化したりもする。

だから、きっと、私だけではない。だけど、両極端な気持ちを両手で持って、自分でもぎょっとしてしまうときがある。どっちも本音。だけど、どっちが本音?どちらかの側に立つと、反対側が信じられなくて、心がおどおどしちゃってる。


私は磁石か、と突っ込みたくなった。セルフツッコミ。S極とN極を持ち合わせている、まさに対極。とはいえ、磁石にはそもそもS極とN極がある。地球も磁石として考えれば、S極とN極がある。

あれ、もしかして、物理的に考えると、S極とN極という、極端さをどちらも持ち合わせているものなのかしら。じゃあ私は自然の摂理に従っているのかしら。

誰しも、何でも、磁石の法則。というワケのわからない定理を見つけたところで妙に納得しつつ、両手に抱えた両極端をやっぱりぎょっとしながら持ち合わせている。

No.1043

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