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言いにくいことほどさっさと言う

言いにくいことは言いたくない、フリーライターのaoikaraです。


言いにくいことってあるよね。「あの人のあれって間違ってるんじゃないかなぁ…」とか相手に何かしらあるときや、「やっべ、やらかした!これ言っておかないとダメだけど、責められるかも…」とか自分に否があるとき。

「言わなきゃ。ああ、でも言いにくい。でも、言わなきゃ。でも言いにくい」を延々繰り返して、そんな状況を「悩んでいるから」と言い訳して、言うのを先延ばしにしてる。

でも、「言いにくい」と思うのは圧倒的に自分の事情。言った結果、自分に良くないことがあるだろうって気持ちがある。

でものでも、言いにくいってことは、“相手がいる”ことなんだよね。相手のためを思うなら、言われる側のことを考えたら、なんだって早く言っちゃった方がいい。

相手に何かしらあるなら早めに言って改善できた方がいいし、自分に否があるなら早いうちに修正できた方がいい。


「言いにくいなぁ」と悩んでいるうちに言わなくてもいい事態になったとか、自分以外の誰かが言ってくれたとかで、「言いにくいことは言わなくてもなんとかなった」なんて運がいいこともある。

でもこれって運がいいのかな。実は運が悪いんじゃないかと思う。「なんとかなった」というズレた成功体験があると、次からも「言いにくいことは言わない」ようになる。また「なんとかなる」と期待して。つまりはまずいことは隠すようになる。

小さな「言いにくい」を隠すのに慣れているうちに、とんでもなくヤバイ「言いにくい」事態が起こったときでも言わないでなんとかなると思っちゃって、でもそんなわけなくて、もう引き返せない状態にまでなるときもある。

そうなると、誰も守ってくれない。だってとんでもなくヤバイから。「なんで言わなかったんだ!」と強く責められる。根本にあるのは「言いにくいから言いたくなかった」というシンプルな感情なんだけど、物事が大きい分だけ大きく責められる。


相手の気持ちを考えるとなかなか言えないとか、自分が責められるのが怖くてなかなか言えないとか、「言いにくい」という気持ち自体は多くの人が持っていると思う。私だってある。

小さい積み重ねの「言いにくい」を隠してきたら、とんでもなくヤバイことなんてもう隠したくてたまらないだろう。その“弱さ”はとっても共感できる。わかるよ、そんな強い気持ち持ってられないもんね。

でも、やっぱり言いにくいことは早めに言った方がいいと思うんだ。自分を守りたいのは自然な感情だけど、それで相手がつらい思いをしたら、結局は自分も守れないし、たぶんもっと傷つく。自分のためにも、相手を思うなら特に、言いにくいことは早めに言った方がいい。


なんてのはね、わかってるんだけどね、いざ言おうと頭の中でシミュレーションしても、声になって言葉になるのはすごく難しいよね。つかえてしまう。心も、声も、言葉も。

だからちっちゃなことから一つずつ、「言いにくい」を無視しないで、どうやったら伝わるか言葉を選びながらでもいいから、自分を守るために否を隠すのだけはやめておこう。という自分への呼びかけ。

2020年8月18日(火)

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