本の神様

SNSなんかを見ていて「あっ、この本いいなぁ」と思う本があるが、私とその本の間には縁がない場合が多い。

たとえば良いと思った本があったとして、まず図書館へ行く。すると大抵の場合、その本は置かれていない。新刊ならまだしも、販売からそこそこ時間が経っている本だったりするから厄介だ。

そして次は最寄りのTSUTAYAに行くが、やっぱりここにも在庫が無い。また、「在庫あり」と表示されているのに売り場にも倉庫にもなかったりする。最寄りと言っても数駅跨いだ場所にあるので注文するには気が引ける。

そして最終手段としてAmazonを使うのだが、私は極力Amazonで本を買いたくない。Amazonで本を買ったことのある方ならご存知かもしれないが、Amazonで本を買うと当たりハズレがある。ハズレを引くとそれは悲惨で表紙が破れていたり、ページが折れていたり、読書する気そのものが失せてしまう。それは嫌だ。

そして例のごとくというか、実は現在もこの状況に置かれている。「現代民俗学入門」という本を読みたいのだが、（Amazonを除いて）全くどこにもない。それはもう、面白いくらいに。

いっその事読まなくてもいいかとも思ったが（読字障害もあるので）、それはそれでもったいない気がする。好奇心を殺すのは嫌だ。 
というわけで結局「現代民俗学入門」に関しては店舗で注文する予定である。 

まったく本の神様というのも残酷なものだ。「読むな」とは言わないが、必ず試練を与えてくる。
好かれているのか、嫌われているのか。
まぁなんにしても目的の本は必ずと言っていいほど読めているから、嫌われていることはないのかもしれない。